完全オープンソースで構築するXML/Java Webサーバシステム 藤田泰徳

いろいろと書いてきたなかで、この本はなかなか自分でもよかったと思います。いまやレトロな雰囲気のただよう技術的には目新しいものは何ひとつないというものとなってしまいましたが、これから来るであろうXMLとJavaを積極的にあつかったものとしてはこれも狙いは間違っていなかったと今なら言えます。技術の進歩(ここではIT技術です)というものは過去のものを当たり前としたものの上に成り立っているいるということがお分かりいただけたでしょうか。技術書として当時の多くのエンジニアがよみあさっていた内容のものも、年数が経ってしまうと、ほとんどのひとが見向きをしないものになってしまいます。これは技術が陳腐化したということではなくて、それらをベースにして現在の技術がなりたっているため、話題にする必要がないということになります。優れたエンジニアを目指しているひとは、いきなり新しいものに飛びつくだけではなく、過去の技術もしっかりと習得していくことが近道でしょう。