松が剪定できれば自慢できる

なぜ、これほどまでに松には維持費がかかるのでしょうか。それはこれからお話する松の特性によります。松は葉(細い針のような葉のことです)がないところは枝からかれるのです。この話を聞いて、えっ?それは大変だと思うかたは結構枝を切ったりしてきたかたでしょう。普通の人は剪定なんかしませんので、もう少しわかりやすく説明します。
皆さんが目にする木は、枝や葉をごっそりと落とし、まる裸状態にしても枯れません。新芽が出る時期になれば、枝や葉が出てきます。ところが松は丸裸どころか葉がなくなった枝には二度と葉や枝が出てこないのです。
では剪定あまりしなければいいじゃないとなるわけですが、これまた面倒な話で、太陽にあたらない葉は枯れてしまうのです。剪定をせずにほったらかしていると、当然ですが一部の葉は隠れてしまい常に陰となるわけですから枯れる可能性があるわけです。葉が枯れるとその枝も枯れます。枯れた枝が多くなると幹まで枯れてしまいます。
剪定はしなくっちゃいけないけど、適当にバサバサ剪定ばさみで切れないのが松というわけです。
ここまでは全体をどういった形にするという話は一切はいっていません。実際には松はかっこよくしたいために、残しておく葉はどこかも考えないといけないという面倒な話も出てきます。
これらのことにより、松は小さな剪定ばさみで、葉をひとつひとつ手作業というかたちで切っていかなくてはならないため、おそろしく手間がかかるのです。
本日は最高気温が35度もあるため、外に出るなと言われるぐらい暑い日です。
こんな暑い日に仕方なく剪定を少しやりました。
松の高さは1m程度の低い小さな松です。剪定前と剪定後の画像を比べてみてください。大して切ってないと思いませんか?小さな松2本ぐらいですか。これにかかった時間は1時間です。
こんな小さな松2本で1時間もかかっているんです。
これが松じゃなければ、3分もあれば十分です。

剪定前
剪定後


植物

Posted by yannori