作詞作曲をする前に
ちょっとやってみたいのに、きっと出来るはずなのに、なかなか初めの一歩が踏み出せないの代表のひとつが作詞作曲ではないかと私は思います。誰でも音楽は聞いていますし、口ずさんだりカラオケなんかもします。楽器なんかを扱える人は音を作っているという感じがしますので、すぐにでも出来るような気がします。アコースティックギターを少し弾けるなら、適当なコードを押さえて、適当な歌を、またはハミングをして、合わせるようなことは誰でもしたのではないでしょうか。
私もそうでしたが、初心者ではこの方法でいくら時間をかけても音楽にならないんです。どこかのバンドとか歌手のよく似た曲が出来るのがせいぜいでしょう。私にはそもそもクリエィティブな能力が備わっていないから無理なのだろうとあきらめてしまうことになるのかもしれません。
ここで初心者からはじめた人の友達でもいたらいいんでしょうけど、なかなかいません。作詞作曲をしている人がいたとしても、すでにかなりの楽器の達人だったり、相当経験を積んでからはじめている人だったりしますので、話を聞いても参考にならないでしょう。ネットに公開されいるかというとそうでもないんです。記事を書かれている人はすでにある程度の音楽のキャリアをお持ちの人が書いているため、同じようには出来ないんです。
しかし私はなんとかやってみたかったので試行錯誤を行いながらわかったことは、
1.最低限の音楽知識が必要
2.音を確かめるものが必要(つまり楽器などを演奏できる)
の二つがないと初心者は曲にならない。1の音楽知識ということですが、これは音楽理論の本をマスターしろとかいう話ではなくて、音楽の基礎を非常に簡単に書いてあるような本を読むのと、これまた作曲などについての非常にやさしく書いてある本を読めです。
ここで本にこだわっているのは、ネットではそういうものはほとんどないからです。まあそうでしょうね、ネットは記事を読んでもらうが前提なのに、作詞作曲のためや、音楽知識を得たいという少数派の人への記事は投稿するなんてことはまあないです。
私が参考にしたのは以下の本です。すんごい古いんです。いつ買ったかも覚えていないんですけど、本棚にずっと置いてあった本なんです。きっと昔も作曲したかったんでしょう。覚えてませんが。
やさしい楽譜入門 大橋 祐多子(著)
これは楽譜を読めない人むけとしていますが、はっきりいえば、音楽理論をやさしく楽譜とピアノのをつかいながら解説しているんです。この本の個人的にすごいいいところは、コードそのものをピアノではどういう位置になるというのを楽譜と同時に全部書いてあるんです。読むとわかるんですけど、ふむふむそうなるんだってわかるんですけど、じゃあコード押さえてみろよとなるとすぐにはおさえられないんです。
素人ですからね。
ギター初級者のためにTAB譜というのがあるのはご存じかと思います。どこを押さえればどのコードになるというのがかいてあるやつです。それのピアノ版とかんがえていただければいいです。
これが単にピアノ版のTAB譜という以外のパワーを見せつけるのが、次の2の「音を確かめる必要がある」につながります。
そうなんです、ここでDTMを使うことにすれば、めちゃめちゃこの特徴が活きてくるんです。
この本でなくてもいいですけど、やさしいけどしっかりと音楽理論を書いてある本をまず読んでみてください。
この本には、最後にこれまでの知識を使った作曲の方法が書いてあります。しかし、ピアノを扱っているという時点でクラシック畑の方のアプローチですので、作曲は童謡レベルの内容です。
残念ながら、皆さんも私もこういったものを作曲したいわけではありません。そこでもう1冊どうしても必要となります。それはよくある作曲入門と言われる本です。こういった本だけで作曲はできますし、そういうのをほとんどの本が売りにしています。
しかし、これは作曲だけというわけではないんですけど、なんでもはじめにやさしい基本を習っておいたほうが、結果としてあとが楽になると思ってます。そのためこの手の本は2冊目とすることを強くお勧めします。
はじめの1冊はやさしい内容だとはいえ真面目に取り組む必要がありますが、次の1冊はまあいや実践編なので、そんなに時間をかけなくても、何冊か手にとって気に入ったやつを自分で試してみるのがいいかと思います。私も何冊か読みましたが、その1冊は以下です。
15秒作曲入門
野口 義修 (著)