松の剪定の基本。枯れたりとか、ひどいことにならないために。

松の話をもう少し続けます。他人から剪定なんてやらせてもらえるわけもなく、
頼まれたってやらないほうがいいのが松
です。
時間がかかるとかだけならいいんですけど、これまでの話でおわかりのように、下手にやると枯れちゃうんですね。

樹木は維持するのにも費用はかかりますけど、廃棄するのだって費用がかかるんです。
なので、余計なことをして枯らせてしまうと、それがなくなるだけでなくまたお金が必要となります。
私の場合は、枯らせても文句は言わないという約束をとりつけてからやっているので
少しづつスキルを蓄えてきたって感じですか。

とはいえ、やたらむやみに手をつけるなんてことはしておらず、庭師の方に基本だけ何度か教えてもらっていたんです。
その教えを元に、小さい松で練習をして、枯れない自信が出てきてから、大きな松までやるようになったんですね。
教えてもらったからってすぐに出来るわけでもないですし、うまくいったいかないは、半年後とか1年後にならないとわからないので、結構な時間をかけて練習してきたことになります。

それで基本なんですけど、松って写真のように葉が伸びていくんです。


一か所にいくつか枝が出て、そこに針のような葉が何本か出ているのわかるでしょうか。
普通の樹木は枝があって、そこから葉が一枚一枚ぶらさがっているって感じですよね。
松はこのように何本かグループをなして、それが同じような場所からいくつも出ているんです。
さあこれをどうやって剪定するかなんですけど、全部切ったら、そこの枝は枯れてしまうは言いました。
なのでひとつだけ選ぶんです。どういうのを選ぶかというと一番弱いのを選ぶんです。残りをカットするんです。

種から育ているときの間引きですと一番強いのを残しますけど、松は逆なんです。
強いのを残すとどんどんそちらに伸びていって全体としてはださくなってしまうからです
そうはいっても同じようなものだとしたら、そこはまあいや適当に選びます。
松はほうっておくと上に伸びようとします。
しかし、カッコつけている松でやたら上に伸ばしているのなんて見たことないはずです。
横に伸ばしたりしてませんか。
盆栽なんかでもそうですよね。横にバランスよく伸びてます。

このように上に元気に伸びようとしているのはカットして、そうではないものを残してというのが基本的な考えです。もちろん、そんなのだけでカッコいい松ができるわけではないんですけど、お話しているのは、ひどいことにならないための基本ですから。
たまたまやらせてもらっている松の剪定ですが、シニアの職業で庭木の剪定士というのがよく紹介されたりしています。
そんなのも将来はやってみてもいいかもという人は、こういう話をちょっと覚えておくと、そんなときになって、なんかやってみたなあって気になるかもしれません。

植物

Posted by yannori