やり直しの英語 その7 英語をやり直したぞという新聞記事は参考になりにくいかな

2022年3月12日

なぜ英語を勉強しても挫折しやすいのかということを考えたとき

まずどれぐらいやればどの程度出来るのかを教えてくれるものがほとんどないという現実があります。
つまり出来る目標がたてられないわけです。いつも達成できない目標をたててしまうのではないでしょうか。

好きでやられている方は、知らず知らずに力がついてきていますので、さあやるぞと思う必要はありません。
少しぐらい出来なくても問題ありません。それが好きですから。
我々はどうでしょう。
気合入れて、やって結果がちっともついてこないと思ったら、やる気なくなり挫折という道を歩みます。

好きでやられているかたは、なぜ英語が出来るようになったんですかと聞かれたときに、こうやったああやったということはありながらも、
私の考えでは、「それに興味をもっていたので、続けてきた」というのが答えだろうと思います。
つまりその人には英語を学習するための能力がはじめから備わっていたと考えられます。

追い込まれるか、楽しんでるの2種類の人しか私の周りで英語ができた人がいないという現実から
今からやるぞという人で、いきなり追い込まれるはないでしょうから、楽しむを目指すのがいいだろうと言いました。
私もそこをめざしています。

かといって楽しめるようになるには時間がいるでしょうから、まずは継続するを目指したほうがよさそうだが前回までの話です。

たまたま朝刊に「英語苦手な30代留学の道 社会人の英語学習上達法 前編」が出ていましたので読んでみました。

32歳で応募した英語留学募集の選考に通ったので、1年後の大学院入学を目指すというものです。

これは英語を得意としていない筆者が入学条件のIELTS(アイエルツ)6.0を目指すというものです。

追い込まれたときの話ですが、どの程度英語が短期間で上がっていくかはちょっと興味あるところです。

時系列で言いますと6月に留学が決まり、そのときに受けたIELTSが4.0、そこから勉強して次の年の2月には6.0になっています。

IELTSはライティング、スピーキングも入っていますので、TOEICと単純比較はできませんが、
おおまかに比較すると4.0は450~500で6.0は700~800あたりになるようです。

TOEIC換算で8カ月で200点も上がったことになります。ブログでは3カ月で200点上がったみたいな記事も
ちらほら見かけますが、TOEICを受けたかたならわかると思いますが、初回はロクに準備なしで受ける場合が多いため
実際の実力より点数のほうが低くでます。

それから慣れていくと本来の力も出ますし、勉強したものが結果として出ますから、この時期が一番得点が上がります。
筆者は一度そこに届けばいいので、とにかくまぐれであろうが届けばいいんです。

TOEICを受け続けている人は、ある点数から上がるどころか下がってしまう経験をお持ちだと思います。私なども模擬テストですが経験しています。一番上がるであろうところだけで話が終わっているのですけど、実際はなかなかそうはならないでしょう。

この筆者は追い込まれていますから、8カ月とはいえ、あらゆる手を使って語学学習を行います。
IELTSだけで8回も受けています。

会社負担が一部あったと信じたいところですが、これは相当な出費です。
IELTSは25000円はします。これだけで20万ですからね。
追い込まれているからこそできるわざです。

記事を読み終えて、まあこのあたりが短期で英語を伸ばす限界あたりかなと思えます。
そういう例を教えていただいただけでこれはいい記事だったなと個人的に思います。

しかし、お気づきのように、ようやく留学生としての入学条件には達したものの、英語をモノにしているレベルではたぶんないと思います。

あれもこれもと投資しても短期ではこの程度だというのはよく覚えておく必要があります。そうです挫折しないためです。
といっても8カ月やってますからね。それも1日8時間とかやったとか書いてありますし。

余計なことを付け加えますと、記事としては英語出来ない彼が留学するまでのレベルになったということですが、
本当に彼は英語が出来なかったのでしょうか。

といいますのは、記者をやっている、つまり新聞社などに入るような人材は
俗にいう高学歴の人が多いです。

その人にとっては確かに英語は得意ではなかったかもしれません。しかし入学偏差値70とかの大学にはいる人の
英語出来ないをそのまま真にうけてはだめだと思います。

そもそも、会社がモノになりそうにないものに年1000万以上の投資になる留学などさせるわけありません。
選ばれているわけですから、そういう素質はあると思われている、誰がみても彼ならと思えるような人物だった
と思います。

勉強の仕方を知っている人は、やりはじめるとどれも成果を出します。

そのような人でこれだけやっても、この程度しか上がらないというのが私の見方です。

英語

Posted by yannori