やり直しの英語 その62 「老人と海」の日本語訳には感動してしまう。そして「シャーロックホームズの冒険」

ただいま、「老人と海」の理解があまりできていなかったところを確認すべく、原文を読んでは日本語訳を確認するという2回目の作業を行っています。

そこで感じることは、この日本語訳は芸術と言っていい内容です。あの英文でこの日本語にしてしまうのは、感動そのものです。
割りと読書好きでしたので、翻訳本の「老人と海」は読んでいて、素晴らしかったという印象があります。
その翻訳で読んで感動する内容を、あの英語から生み出すというのは、翻訳者というよりは芸術家または小説家という域だろうと
思います。

川端康成がノーベル賞を受賞したのは、「雪国」をはじめとする英語などへの翻訳が素晴らしかったことも大きいと言われていますが
間違いないなと思えます。
あの日本ならではの独特の雰囲気を翻訳して諸外国のかたがたに伝えるは、並大抵のことではありません。
かなり自信がついてきたら、雪国の翻訳本を読んでみたいなとは思います。
坊ちゃんの翻訳本のほうが先に読むにはいいかもしれません。読書量が少ないですし、あらすじはかなり覚えていますので。

逆に言えば、小説などの原文を読むということは、ボキャブラリーを知っている、文法を知っているというレベルでは
そもそも無理があって、かなりの読解力などを持っていないとうまく読みこなせないというのがようくわかります。

正直に言えば、「老人と海」の原文を読んでいて、確かに読むことはできるんですけど、とてもじゃないですけど、感動はできません。
釣り上げた魚との心理描写が大半ですが、そのあたりがほとんど伝わってこないんです。
原文からの内容がうまく読みだせないということでしょう。

こうしてみると、「老人と海」は洋書のなかではやさしくて対象者はTOEICだと800~900点以上ということを
書かれていたことも納得します。

この対訳を進めていきますと肝心なところをあまり理解せずに読み進めていたということがわかります。

奥が深いので、この調子だと自分のイメージどおりに読めるようになるには、恐ろしく時間がかかりそうです。

そんなことにはめげずに、「シャーロックホームズの冒険」にとりかかりましたが、これはなんとは無料です。
タイトルで検索するといろんなバージョンがあります。
その中でよくさがすと、オリジナルの無料版が出てきましたのでそれを取り込みました。

これは探偵ものですから、読みやすいだろうことを期待していますが、一番はじめの文章は

To Sherlock Holmes she is always the woman.

です。これを普通によみますと、シャーロックホームズでは彼女はいつも女だった。

はあ?何当たり前のことを言ってるのって感じです。訳をみますと。

シャーロック・ホームズにとって、彼女はいつも『かの女《おんな》』であった。

このように訳されると、そういうことって思えるわけです。
この本も大変そうです。

英語

Posted by yannori