今年の松の剪定

松の剪定は他の樹木と違って手間が非常にかかります。
さらに、適当にやると型が崩れるだけでなく枯れたりします。
まあそんな話をこれまでにもしてきましたが、私の場合は剪定をするに望ましい時期にやていたわけではありません。
そのことを知らなかったわけではなく、単なる個人的な理由によってです。
しかし、今回理想的なタイミングで剪定を行いましたので、そんな話です。

松を業者に頼みますと、間違いなく春と秋の2回剪定します。

春は4月~6月初めあたり。
秋は10月~12月です。

理由がありまして、松は春先に新芽を出して枝を伸ばし始めます。
そのタイミングが4月~6月初あたりです。

このタイミングで行う理由として、伸びきってしまうと形をつくりにくくなります。
簡単に言えば、上へ上へと伸びている傾向にあり、また多くの新芽では一番上に伸びていくものが優先されてしまい
横に広がろうとはしません。
一般的に単に上に伸ばしているような松は山林にある松ぐらいで、普通は横のほうにボリュームをもっていきます。
まあ、私などは素人ですが、その程度の気遣いはやります。

また、新芽のうちにやっておけば、全体がモサモサすることはありません。
そのタイミングでやらないと、山の松のような感じにすぐになります。
すると見た目も悪いですし、剪定するにしても結構大変です。
葉が重なっていて、切るところがよく見えなくなるからです。
そうならないうちにカットするという感じです。

実際にやってみるとわかりますが、このタイミングですと、ハサミなども必要なく剪定できます。
新芽はやわらかいので手で軽く折ることができるからです。

そして、切るといっても芽だけですので、葉の片づけがとても簡単で楽です。
では、剪定にかかる時間は短くて済むのかというと、残念ながら、手間としてはそれほどかわりません。

剪定する理由ですが、見た目かっこが悪くなるからはもちろんありますけど、
松は太陽光が必要なので、他の葉で隠れたところは枯れてしまいます。
そうなるとカッコをつけることすら難しくなります。

もうひとつ言えば、害虫からの影響を少なくするという理由もあります。

それで剪定の仕方ですが、一か所から、数本、芽が出ているのが一般的です。
その場合は、真ん中の上に伸びている元気なやつは落とします。
そして端っこのやつを1,2本残しますが、そのまま置いておくのではなく、2,3cm残してカットします。

あとはこの考えの応用です。

なお、秋は葉が生い茂ってますから、その葉を寒くならないうちに、ちぎってすかすという感じです。
そしてまた春を待ちます。

植物

Posted by yannori