やり直しの英語 その63 英会話教育などについての識者の意見はほんと参考になる

英語はTOEIC教材を毎日シャードーイングしています。
20問ほどをひたすらシャドーイングしていますが、やればやるほど
内容がよく聞こえてきます。
何度もやれば当然文そのものを覚えてくるわけですが、そこで覚えたものを発声するのではなく
聞いてから真似をするということを行うように気を付けています。

なかなか録音をして確認するということができていませんが、終わりが見えるようにしたいです。
ずっとやってて思いますけど、シャドーイングをやるときに参考にした記事の中には、
シャドーイングは教材もいちいち見なくていいし、いつでも、
楽しく出来るのでおすすめということが書いてあったりしました。

確かに慣れてしまうと、まさにそんな感じで、一番いいのは、そうです何かを見なくてもいいですし、
そしてじっと集中してヒアリングするわけではなく、発声をすればいいわけですから、
うまく自分をそこに乗せることができればかなり楽しい英語学習となりそうです。

まだまだ楽しいというところまでいかないのですけど、そんな感じになるまで今の教材を
やってみたいなと思っています。

さて、今回はそんな報告だけでなく、東京外大の元学長のかたが昔書かれた英語について語った書籍を
読み始めてなるほどと思ったところの紹介です。

これは結構古い本です。1980年ぐらいなので、もう40年以上前です。
バブリーな時期に書かれた書籍となります。

ここのはじめのテーマが今もよく言われる日本人は英語がしゃべれないから教育からしてダメだという
内容についての考察からはじまります。

この方の考えは、確かに英会話は日本人は苦手かもしれないけど、そんなの島国でほぼ単一民族であり
かつ日本語のルーツから考えると、英語が簡単に話せないのは当然であるとのことです。

島国で単一民族日本と、他の陸つながりの国やいろんな民族から構成されている国と比べて
何が違うかといえば、日本人は言葉はそれほど必要なくても通じるのに対して、
他の国は各民族がコミュニケーションをとるために必要なツールが言葉だけなので、言葉の重要性をよく知っている。
そして多少文法がおかしかろうが相手の言葉で話すことにかなり努力をする。

つまり日本人は言葉を使わなくても済んだわけなので、話さなくなるし、
それが英語であっても同じだとのこと。

当時の話ですが、日本人は英語がだめだなんてことはまったくなく、世界でもトップクラスの翻訳者の数だそうです。
翻訳者は文化を知っているというレベルの話なので、エリートの数と言ってもいいと。
それが世界トップクラスの数というわけですので、なかなか日本人もやります。
まあ40年前の話で今は違うなんてこともありますけど。

次に学習についておもしろいことが書かれていましたので紹介しますと。

それは学習と慣れという話です。

英語、特に英会話などは、習うよりも慣れろの世界なので、慣れるような環境に身をおけば、誰もが環境に順応しようとするため
英語圏であれば英語は自然使えるようになる。

もっとも、英語の文化まではあとから得た英語力では理解できないとのことでした。

そして、英語圏で慣れて得られた英会話ふくむ語学力は帰国するとどんどん使えなくなってくる。
これも当然とのこと。
今度は日本の文化に順応するわけなので、英語などは頭の中からよけられると。

環境によって左右されないようにするのが学習だとのことです。

なかなか興味深い考察だと思います。

語学はやっていないと忘れるから使えなくなるのではなくて、今の環境に慣れようとするため、別の言語は日本語から追いやられるとのことです。
それを忘れないようにするには学習するしかないと。

勉強になります。英会話を使えるようになるには慣れたらいいものの、慣れただけでは環境が変わると使えなくなるため、学習をして使えるようになるのが
一番いいということになります。

英語

Posted by yannori