やり直しの英語 その67 英語学習を大局的にみる専門家の意見

シャドーイングは同じ教材で毎日続けていて、ラジオ英会話とかも聞いています。
まあ、明らかに効果が出たっていうところにたどりつきたいのですけど、このあたりになるとどうも
それは簡単ではないようです。

そうなるとですね、モチベーションが下がってくることが懸念されますので、落ちないうちになんとか
と考えたのが英語学習についての本を読んでみることです。

筋トレでは、明らかに科学的な根拠のあるがゆえにこうすればいいという谷本先生の指導に
非常に感動しました。

やり直し英語においても、いろんな方の意見を聞いてみようとネットで参考にさせていただいていますが
よくよく考えてみると、参考にさせていただいた人たちは語学の専門家ではありません。

これだけやったら、こんなに効果があったとか、こうすれば間違いなくTOEICの点数はあがるとか
経験則でわかった内容しかありませんでした。

せいぜい、エビングハウスの忘却曲線について紹介したりはありましたけど、語学の専門家ではありません。
英語の成績をあげる専門家のひとたちも参考にさせていただきましたが、このかたがたも
語学の専門家ではありません。

そこでたまたま手に入れることが出来た元東京外大の学長であった小川芳男さんの結構昔の書籍
「話せるだけが英語じゃない」サイマル出版 を読んでみることにしました。

結構古い本ですが、英語学習についての考察は今でも通用するはずだと読むことにしました。

この書籍は本人が書き下ろしたものではなく、インタビュー形式で話した内容を原稿として起こして書籍としたものです。
この手の本は、話言葉となっているため、すらすら読むことができます。

書かれているのは、東京外大の学生の話などを含む、いろんなエピソードも加えながらの考察です。

英語を勉強することは日本語を勉強することでもあるからはじまり、英語の起源の話も加えながら
英語と日本語はそもそもが大きく違う言語なので、習得は容易ではないし、また文化そのものなので、
そのレベルでの習得はそもそもが無理だとのはなしが出ています。

言葉であるがため、文字と音はつねにペアで考えなくてはならない。
よって、黙読をするだけでは、そもそもが学習としては不十分で音読をともなう必要がある。
そうやって音読をするならば、本による学習は英語学習にとってもっとも大切な学習方法だろう。
本来は会話をしたいところだが、日本でいればどこでも出来るというわけにはいかない。
そのため本による学習を第一にするべきだ。

といったことが書かれています。

音読は大切だといったことは誰もが言ってますが、英語とはこういうもので、言語はこうだから、
音読をする必要があるという説明は、とても説得力があります。

私の参考にした本では、どれもが音読がいいと経験則に書いてあるだけで、語源にまでさかのぼって
話をしてくれたかたはいなかったように思います。

こういった本はモチベーションをかなり上げてくれます。
語学学習はコミュニケーションのための単なるツールを使えるようにするというそんな浅い話ではない
ということを教えてくれます。

英語

Posted by yannori