はじめての演劇 その7 はじめての台本あわせは楽しすぎた
今お世話になっているところは、高校の演劇部から派生した劇団ですので、若い女性が中心となっています。
劇団のゲの字も知らずして参加させていただいてますので、見聞きしていることがどれも新鮮です。
企業などの研修では、グループワークをしたりする関係で、一番はじめにアイスブレークと言われている
お互いの距離を縮めるためのちょっとした自己紹介的なことをやったりします。
何もやらずしていきなりグループワークですとお互いが硬い感じのままで、思った話し合いがやりにくいだろうということで
やるわけです。
劇団のワークショップはちょっと距離を縮めるといった程度ではなく、ぐいとお互いを引き寄せるというほどの
内容です。
ほんと、こういうのを企業研修にも取り入れると、参加者も楽しく、そしてまさにアイスブレークとなるはずです。
企業研修は大きなイベントで社内で行うのが難しく、研修会社がいくつもあるぐらいです。
にも関わらず、こういった劇団などでは普通にやっていることを取り入れたという話は聞いたことがありません。
やはり、狭い範囲のところで、考えているということでしょう。
私自身もこんなのがあるんだと感心しました。
さて、そんな劇団の稽古ですが、台本の読み合わせというのをはじめてやりました。
まあテレビなどでよく見る、劇団の風景です。
もっとも、オリジナル台本ではなく、練習用台本でやりました。
自分がその人になりきって、話をすすめていくわけですが、アクターになった気分そのものです。
それぞれにキャラを設定していき、それに合わせて動きをいれて読み合わせを行います。
セリフを覚えているわけではないので、相手の目を見ることは基本できず、台本をみていますが、
気分はすっかりその役です。
ハイテンションの役となっていまして、何がハイテンションかわかりにくいですけど、個々人の気分で
やります。
今回は4名の配役でそのひとりの役をやらせてもらいましたけど、おもしろいですよ。
こういうふうな人だと自分で理解して、そのテンションでやるわけですが、もうひとりの自分を作り出しているかの
ようです。
他の人のもみせてもらいましたが、それぞれの個性でやっています。
これもそうなんですけど、全体が稽古を通じて一体感がある感じです。
これはメンバーとそれを支える主催者のキャラじゃないかと思います。
たまたま、劇団養成の学校に入った方がおられて、聞いてみたところ、すんごいこわい先生たちが
生徒をピリピリさせながら稽古をするそうです。
厳しい世界ですので、それがむしろ普通なんでしょうけど、そんな劇団だったら
とっととやめていたと思います。
劇団で一旗上げようという趣旨で入ったわけではありませんので。
この劇団は信頼できるメンバで構成された究極の組織だと思います。
これが企業だったら、恐ろしいぐらいの成果をだせたことでしょう。