シニアになる前にやっておいたほうがいいこと 塩が抜けないとは。塩漬けおじさんの悲劇
生き生きとするために、こういうシニアになるようにしましょうという話をしていますが、
シニアについてのビジネス記事などをみていると、同じような話も出てきています。
ビジネスの話ではもう少し若い50歳あたりの早期退職や60歳定年後の転職など
現在サラリーマンをやられているかたの、身近に現実として起こりうることに焦点をあてています。
ビジネス記事ですから、読まれる方は大手あたりの社員だろうという前提での記事です。
さらに転職を繰り返している人ではなく、長期にわたってひとつの会社に勤めてきたであろう人を想定しているようです。
大手ビジネスマンと呼ばれる人たちでしょう。
そういう人たちは、終身雇用だと思って就職した人たちで、最後まで勤め上げようとしたものの、
リストラ対象になってしまったりした人たちも結構いることでしょう。
辞めたいわけではないものの、転職せざるを得ない状況に追い込まれているともいえます。
そうやって、会社を退職して転職をせざるを得ない人たちは、その会社に塩漬けにされているという見方を
した記事が東洋経済に出ていました。
投資した株が値下がりしてしまい、売れなくなっているものを塩漬けといってますが、ここの塩漬けはちょっと違います。
一般的な話として特に大手でいたがための慣習といいますか
そこでは当たり前だったことを塩として漬け込まれているということのようです。
塩漬けおじさんなどという言葉まで使われていました。
別名正論おじさんといった言葉まで出ています。
社会人として大手企業にて会社を引っ張る立場にいて高給だったひとほど、この塩漬け度がひどく、
あとあと、そう呼ばれてしまう可能性が高いわけですから、なんとも哀れな話です。
どういうことがその塩にあたるかですが
「年下には命令口調で話して当たり前」
「部下は上司に報告するのが当たり前」
「雑用は若手がやって当たり前」
というようなことが書かれていました。ご本人にとっての過去の栄光やプライドが肩書がなくなってもなお
残っているということです。
この気持ちは非常によくわかります。
会社と縁が切れてしまい、単なる高年齢のシニアのひとりである立場になってもなお、この気持ちを消すことができない。
ほんとわかります。
空手では高校生や大学生が歓談しながら着替えているときに、モップがけから、道具の後片付けなどをするという役割を私は1年近くも
やることになったわけですけど、当初は結構抵抗がありました。
そんなに歳をとっていなくても、こうなるわけですから、シニアの歳になってしまうと、ここでいう塩は簡単には抜けないはずです。
シニアになってからは難しいという私の話とまったく一致しています。
私の場合は道場にて気持ちを入れ替えてもらいましたが、そんなことをシニアからするわけにもいかないでしょうから、
本当に早い段階で意識して、そういった正論おじさんにならないように努力することが肝要でしょう。
昔であれば、正論おじさんでも全く問題なく第二の人生を送れたんでしょうけど、時代は変わって、平均寿命がかなり伸びたため、
年金支給年齢だけは繰り下がったものの、サラリーマンの定年が比例して伸びるわけでもなく、むしろシニア世代ははやくやめてもらうという
風潮にて、おじさんのかなりはひどい目にあってるといえます。
しかし、生きていくために、自分を世間に合わせて変えていかなければ排斥されてしまいます。
そうやって苦しむ前に、自分をさっさと変えていくべきだということがこういった記事からも読み取れます。
そうならない前に自分を変えていきましょう。