シニアになる前にやっておいたほうがいいこと 健康のために歯は大切に
シニアを意識する歳ですと、そんな話は今更聞いても悪くなってしまったのでもう遅いという人もおられるかもしれません。
しかし、そうなっておられないかた、歯に自信がある人ほど気を付けてほしいことがあります。
私も気が付くのはちょっと遅めだったので、反省しきりですが、歯については反省したところで、
元には決して戻らないんです。
怖いですねえ。
私自身も歯医者にあまりお世話にならなくて来たものですから、すっかり大丈夫だと思っていたら
ある日現実を突きつけられショックをうけるような事態になってしまいました。
もっとも、最悪の事態とかは避けられたので、なんとか助かりましたが油断はこれからもできない状態です。
ここで、あれに気をつけましょうとか、こういうときは歯を磨きましょうとか
そんなことよりも何よりも大切なのは
「半年に1回は歯医者で健診してもらいましょう」
これにつきます。
歯石も除去してくれますので、歯をクリニングしに行きましょうという名目でもかまわないと思います。
私にとっては、歯は虫歯にならなければ、または欠けなければ大丈夫だという意識できたのが間違ってました。
虫歯は若いとき気を付けていればよくて、その後は虫歯にはなりにくいという現実。
ではなぜ多くの人は、年齢にかかわらずいつまでも歯磨きをしているんだとなります。
なかには歯を白くしたいというものありますが、それよりも歯磨きは歯周病など歯の病気にかからないためです。
加齢とともに歯もよわってきますから、歯を磨くということはむしろやらないほうがいい。
そうではなく、歯周病の元となる歯石などが付かないように歯と歯茎の間をブラッシングをすることが大切というわけです。
デンタルフロスなどを使っているかたは、さらに強力です。
行為としては歯磨きですが、歯を磨くわけではなく、歯石のもとになるようなものを除去するが正しい認識となります。
あれだけ、歯周病予防にと歯磨き、歯ブラシメーカが叫んでいるこの歯周病ですが、私のようにほとんど言葉しか知らないという人が
多いのではないでしょうか。
なにか、風邪のように、歯周病になったら、歯医者で処方箋でももらって薬でも飲んだり塗布したら、治るんだぐらに思っているんじゃないでしょうか。
私はそうでした。
歯磨きメーカが歯のモデルを出して、これが弱るとこうなって歯が抜けます。これが歯周病ですというのも何度も見てました。
しかしその怖さを理解していませんでした。
まだよくわかっていない方のために簡単に説明をしますと。
歯周病になるとどうなるか?
口臭がきつくなる、歯茎がはれる、歯がぐらつく・・・
いやいや、これはそうなったときやなりかけているときの話でこれを聞いたからって怖くはないです。
怖いのは、そんな見かけではなくて、歯を維持している骨が溶けていくというところです。
骨がとければ、そりゃぐらつきますし、最後は抜けるだろうぐらいは誰だってわかります。
骨ということはまた再生するんだと思いたいところなんですが、それはないんです。
「再生不可能な歯を維持している骨が溶けていく」これが歯周病です。
怖すぎます。歯周病用の歯磨きを使えばいいんじゃないの?
よく見てください。そんな歯磨きはありません。
すべてに、歯周病予防でしかありません。
一度なったものは、そんなものでは修復できないんです。
さらに怖いところとしてはですね、虫歯の場合は、そこの処置をしたら基本終わりで他の歯への影響はほぼないでしょう。
歯周病の場合は、ある歯の歯茎が腫れたとします。
そこだけが歯周病になってるなんてことはあり得ないんです。
骨がそこだけ溶けるなんてあるわけなくて、全体で溶けているわけです。
つまり一部の歯茎が腫れた原因が歯周病だとすると、その歯が抜けるだけではすまず、遅かれ早かれ他の歯も
抜けていくということです。
それがまた悪いことにこの歯周病は歯茎が腫れるとかでないかぎり自覚症状ゼロです。
よって、あれっ歯がぐらついて抜けそうだと気が付いたときは手遅れで修復することはできませんので、入れ歯をつくることを考えたほうがいいというレベルに陥ります。
どうして、こんな基礎的な話をそれまで知らなかったのか、歯医者に通っていない人の悲劇かもしれません。
そんな虫歯どころでなく、恐ろしい歯周病ですが、ブラッシングによって予防ができるわけです。
歯医者に聞いたところ、ブラッシングが予防の80%を占めて、歯医者での処置は20%にしか該当しないということでした。
つまり、歯が悪くなったら歯医者に行けばいいわという虫歯でのやり方が通用しないわけです。
歯医者では20%しか助けることができませんし、一度進行したものを元に戻すこともできないからです。
実際に私の友達で、歯をあまり磨かなかったために、いきなりボロボロ歯が抜けて、一度に入れ歯になった人がいます。
そんな歳ではないのにです。
法律に規定されていることもあって、1年に必ず1度は健診をしているはずです。
そのときに歯の健診もしていたら、こんなに苦労をしなくても済んだのにと思ったりしています。
年齢はあまり関係ないですので、この話は。