はじめての演劇 その9 自分の声がかわってしまっている

自分を客観的にみるようにすることは、目的によってはかなり大切なことになります。
例えばゴルフなどではよくやられていますが、自分の動きなどをみて、スイングを研究をして、上達させていく。
これについては、年齢関係なくゴルフを愛している人ならやったほうがいいことはよくいわれていることです。
ただ、歳を重ねてきますと、そういったスキルを上達させるよりも、これまで気にせずにいたことが
周りから気にされていないかどうかを確認するために必要となります。

いつまでたっても学生のときと気分は変わらないとか、新入社員のころと変わらないと思われているかたは少なくはないでしょう。
有名なサミュエルウルマンの青春を思い出します。
「青春とは人生のある期間ではなく心の持ち方を云う。 たくましい意志、ゆたかな想像力、燃える情熱をさす。」

これはいい言葉だと多くの人も思いますし、そうありたいものですが、残念ながら、その人の見かけやフィジカルなところは
気持ちとは違って年齢によって変化します。
それも確実に老化のほうへ向かっです。

そのため、ウルマンのいうような気持ちでいたいなら、見かけを、その衰えるがままに任せるのではなくて
努力して、少なくとも醸し出す雰囲気はウルマンのいう青春と同じようにするべきでしょう。

ホームレスを続けておられるかたと同じような恰好で、青春を語ってもどうでしょう。かっこいいでしょうか。
私はかっこよく感じません。

見かけも大切なんです。
ということとで、スキルを上げる目的のためだけでなく、自分自身の今を確認するために自分を動画で確認してみるのは
是非おすすめします。

芸能人は見られている意識があるので、いつもきれいだとの話は昔から聞くはなしですが、それと同じく、たまに
自分を見て自分自身を観察すれば、綺麗にはならなくとも、小奇麗というところにはなると思います。

そうなりますと、十分にみかけもカッコいいという条件がそろってきます。

さて、私の場合ですけど演劇の稽古を動画で見ることができます。
何かやっている自分を第三者が撮影してくれるわけですから、それを見ると自分がどのように映るのかが
よくわかります。

例えば、女性であれば姿見を使って全身を確認するってこともやっておられるかと思います。
化粧をされているでしょうから顔や髪型なども十分チェックしているはずです。

これが男性になりますと、そのあたりはかなりいい加減になっている人のほうが多いのではと思います。
鏡など、ちょっとでもゆっくり見るのは、朝だけとかじゃないでしょうか。
姿見などは見ないでしょう。

若くなくなってきたら、鍛え続けていなければ、間違いなく体形は崩れてきます。
簡単に言えば、太ってきます。中年太りというやつです。

女性ですとそのあたりは、気にしていますから、自分の体形についてはそれなりにわかっているはずです。
ところが男性は太っていることに対して罪悪感があまりありませんので、自分の姿がどれぐらい醜くなっているかについて
注意を払いません。
私もそうです。
見たくないといったほうがいいかと思います。

そこで稽古の動画を自分で見ますと、自分ひとりだけでなく、一緒に映る若者と同時に見ますと、
どういうふうに見えているのかが非常にはっきりと理解できます。

私の場合は、あなたはやせていると他人から言われやすいわけですが、体重とかから考えるとそんなことはありません。
なぜ、そう言われてしまうのかの答えも見つけることができました。
これについては私個人の話なので、誰にとっても参考になりませんが、そんなことも見つけられるというところは
お知らせしたいです。

とはいえ、せっかくですので、私の場合の話ですけど、若い人たちと体形を比較してその理由がわかりました。
私の場合は、ほんとに痩せている人たちと違って、上半身が少し大きいことが見て取れました。
これが筋肉だけですとカッコいいんですけど、実際はそんなことはなくて骨格がおおきいようです。

人をみるときに、我々はどこをみて印象を得るかというと腹あたりから下でしょう。
そこが太く見えたら太ってみえるわけです。
下半身デブという言葉はありますが、上半身デブという言葉はありません。

上半身がやや大きく、そこで体重をそこそこ稼いでいるわけですが、下半身は痩せている人たちと変わらなく見えるので、
私は痩せていると勘違いされることが動画でわかりました。

体形についての考察は私個人としてはおもしろかったんですけど、これは意外だと思ったには、声です。
普段話す声と、明らかに違って聞こえます。

シャドーイングを録音して確認していますので、自分の声はわかっています。
歌も録音しますから、どんな声で歌ってるのかも聞こえます。

ところが、稽古での役をやっているときの声は私でも聞いたことのない声でやっています。
これは私の声って思うぐらいです。間違いなく私が話しているんです。

声ってその話し方とかで変わるもののようです。ちょっと驚きです。
そんなことも動画を見てはじめてわかることですので、何度も言いますけど、自分の動画を誰かにとってもらって
じっくりと見ることをおすすめします。

音楽

Posted by yannori