はじめての演劇 その10 はじめて演劇を見てきました
劇団にはいっているとはいえ、えいやで入っただけで、演劇のことは勉強中の身です。
なんといっても演劇を一度も見たことがありません。
オペラは何度か見に行っていますが、これは演劇というものとちょっと違うでしょう。
しかし、何かきっかけがないと行けないものです、それがそのきっかけがやってきました。
お世話になっている劇団のメンバーの一人が、別の劇団に出演するということです。
裏方を頼まれていたものの、劇団員のひとりが急遽出演できなくなったため、
君やってくれるかということだったそうです。
吐いてすてるほど人材がいるわけではないでしょうから、
経験のある身近な人にお願いするは確かに納得していまいます。
そんなかたちで、裏方から表に出てくることになったため、これチャンスと拝見させてもらいに行きました。
いつも会ってる人ですから、その人がどう演じているのかも参考になるはずです。
シナリオとしてはとある外資系会社にさえない部長のオフィスに突然やり手の自分自身が表れて
やりとりをするという話です。
部長だけでなく、その他のスタッフや上司ももうひとりの自分と会話するようになり
純粋だったそのころを思い出し、本来の自分を取り戻すといったおとぎ話です。
本来はこうじゃないほうがいいという外資系会社の設定があるわけですが、
そのほとんどが私の環境とよく似ているので、私自身は笑ってしまいそうになりました。
そっか、私のところもよくないんだと。
さて、そんな話は別として、劇団の皆さんは一生懸命演じられていました。
相当練習もやられているんだと思います。
中心人物でセリフの長いかたは大変です。
完全にその人になりきらないと覚えられませんし、また演技もできないでしょうから。
最後に座長にあたるかたが、メッセージを送ってましたが、こうやって自分たちや皆さんと
公演がこうやって出来ることはひとつの奇跡だと思いますと。
実際にこの公演はコロナのせいで、中止になり、それから2年たって再公演となったそうです。
いい言葉でしめくくられていました。
私もひとつひとつの機会そのものに感謝をすることを忘れてはいけないとあらためて思いました。
劇の場合ですと、誰かが急に出演できなくなっても、劇そのものが成立しない場合もあるかもしれませんし、コロナなど
思いもしない人災、災害などによる公演中止だってあり得るわけですから。
さて以前、稽古で声だけで目隠し状態の人を誘導するというゲームをやったことがありますが、
それは幕の間とかに、ライトがおちると見えなくなるので、そういったことを想定しての
ゲームだという話を聞いてました。
今回、そのことがよくわかりました。
ライトが落ちるとまったく見えません。
そうです、まったくです。
明暗順応ですぐに見えないは理解できても、しばらくしてもまったく見えないとは思っていませんでした。
ほんとに見えません。
俳優のかたがたは、そのタイミングで人を入れ替えたり次のシーンを用意するわけですから、
こういった稽古は確かにやっておくべきことだなと感心した次第です。
そのときは、障害物をよけて目的地に進ませるというゲームでしたが、なるほどです。