音楽 モーツアルトを聞くならやはりオペラが最高、しかし理解するにはすこし時間がかかる

私が学生時代にはじめて購入したクラシック音楽はビバルディの四季でした。
これは卒業式でもかかっていたので、知っていましたけど、もう少し違うのをと買ったのが
チャイコフスキーのピアノ協奏曲でした。
この音楽に惚れていたというより、あの一番有名な出だしがカッコよかったからです。
買ってからわかったには、あの有名な旋律は初めだけでした。

これはちょっと違うなと、別のを聞くかと買ったのはモーツアルトの交響曲40番です。
これも第一楽章だけ知っている旋律なので、第一楽章だけで聞いているうちに、だんだんと他の楽章もきいているうちに
モーツアルトの世界に引き込まれていったという感じでした。

私がこういった経緯で好きになったぐらいですから、やはり多くの人もモーツアルトはクラシック音楽の世界では
別格の存在だろうと思います。

さて、そうやって学生時代からモーツアルトのCDを結構買い集めて聞いていたものの、買ってから一度も全部聞いていないCDが
ありました。

それはオペラです。

「フィガロの結婚」
「コシファントゥッテ」
「ドンジョバンニ」
「魔笛」

モーツアルトが好きなかたならすぐにわかるモーツアルトの4大オペラで、モーツアルトの中でも
最高位に位置する作品です。

なぜ聞いてなかったかといいますと、1つの作品が3時間ぐらいあって、歌がイタリア語とドイツ語です。
英語だとまだなじみがあったでしょうけど、さっぱり聞き取れない。

もちろん、リーフレットはCDに付属していますし、各オペラの解説本も別に購入していますけど、聞くのに抵抗がありました。
だからといって、まったく聞いていないわけではありません。
というのは、私みたいな人のために、ダイジェスト版も同時に発売されることが多くあり、私はそちらも購入するので、
そちらばかり聞いていました。

どういう場面で、どういう内容で歌っているかなどはまったくわからないまま音楽として聞いていました。

今回、モーツアルトに関する本を読み終えて、オペラをまともに聞く気になったため、「フィガロの結婚」を聞いてみることにしましたが、
やはりちょっと無理って感じになり、日本語字幕のあるオペラの動画から見ることにしました。

解説本を参考にしながら、見ましたが、オペラはすごいものがあります。

時代がフランス革命前ぐらいですので、日本でいえば、江戸時代の本居宣長のあたりですから、そのあたりの話を見ているようなものです。
さらに脚本もいくら貴族がはばをきかせていた時代だとはいえ、そんな男女のドタバタな話はあるわけないでしょという内容です。
脚本の元となった作品はかなり低俗な内容だったようですが、そこは割愛されています。

しかし時を超えて、場所を超えて、誰もからも愛される音楽として、登場人物を通じて、深い感情をあらわした曲をつけているわけですから
モーツアルトのすばらしさは驚くばかりです。

やたら浮気していた伯爵が気に入った領地の娘スザンナが結婚するにあたって、初夜権を復活させると同時に、自分の部屋の近くに住まわせようとする。
それを知ったフィガロがそれを邪魔しようとするものの、伯爵も対抗する。そこに伯爵夫人やフィガロと結婚したがっているおばさんや、
女性好きな男やらがからんできて、誘惑と嫉妬と怒りの繰り返し。

芸術からはかけ離れているような下世話なシナリオですけど、モーツアルトが曲をつけると、世界最高峰の芸術音楽になるわけですから、
すごいの一言です。

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Posted by yannori