はじめての演劇 その13 若い人は年配者とは違い感性が優れている
私がお世話になっている劇団の中心のかたがたは若い方です。
かなりやっておられる方は台本を書かれたりもします。
今回はそんなかたのひとりが自分のサークルなどでこれから演じる脚本の草稿を見せてくれて意見を求めたいという
話でした。
学生のかたなので、演じるのも大学生ですし、舞台も大学です。
流れとしては高校生の演劇クラブで一緒だった二人が喧嘩別れのようになり、その後入学した同じ大学で再会することになり
また一緒に演劇をやろうかというふうになる話です。
私には感覚的によくわからないんですけど、おおよそ30分ぐらいの演劇の長さになっているそうです。
脚本を皆で読み合わせをしたあと、適役と思われるかたに、役を通しでやってもらい
最後に意見を言うというようになっていました。
大学のクラブでやる脚本ですので、私としてはそもそも自分をその時点に戻して話を聞かないといけません。
大学生っていつだったっけというぐらい自分を戻すわけですけど、もちろん薄れた記憶ですが、戻せなくはありません。
しかしです、学生だったときの自分に今の自分を重ね合わせたところで、感覚はそのころには合わせきれません。
こういうときには、こういうふうに思ったぐらいは覚えていても、もし、そうではなくこうなったときはどうったと言われても
そこは今の自分を中心してしまいますので、ここは若い人たちとずれていると思われます。
まさにそのとおりで、若い方の意見はかなり適格で、なるほど、確かにそう考えるなと納得してしまいます。
それに比べれば私の意見は悪くはなくても、それほど参考になるかどうかわからないかもというレベルです。
ビジネスにおいて、若い人たちの気持ちを取り込んで展開する場合は、若い社員の意見を聞くようにするという話は
よくありますが、まさにその通りで、年配は感性が若いひとたちと違っていて、少し鈍っています。
その鈍ってしまっていることを理解していないような年配の人には若者相手のビジネスはありえないです。
今回、学生を舞台とした脚本という話でしたが、その意見はやはり若い人たちほど、意見を聞いていてなるほどと
感じました。
シニアになる前にこうしたほうがいいとかいう話をしていますが、若いひとたちの話にしっかりと入って
それを理解するようにするある意味訓練することも必要じゃないかなと感じます。
それには、若い人たちと普通に話ができるような団体に参加して、かつその人たちに共感できるように
なるべきでしょう。
劇団はそういうチャンスを得られる団体のひとつだと思います。