藤の剪定

20年以上前に2つ3つ花をつけてから、それ以降一度も花をつけたことのない藤が
いきなり、何十というレベルで咲きだしたのが今年の話。

さすがに、花が付かないので、切ろうかなと話をしたとたんに咲いたわけですから、
たぶん藤がどこかで我々の話を聞いていたのではという噂をしたぐらいに不思議な現象でした。

松や梅の剪定は出来ても、一度も咲いたことのない藤など、剪定のやり方はわかるわけありません。

今まではどうしてたんですか?と聞かれたら、早い話、あまり伸びたら切っていただけということになります。

花をつけるぐらいに生き返ったかのような藤ですから、それはもういたるところにツタを巻きつけて伸びていきます。
藤棚を作っているわけではないため、近くにあった木にまきついたら、そのとなりの木にも巻き付くといった
まあそれはすごい成長です。

さっそく、調べてみたところ、藤の剪定は結構面倒だということがわかりました。
松ほどではないですけど、適当に切ると間違いなく、その次の年は咲かないようです。
かといって、剪定しなければしないで、光が当たらないため、それはそれで咲かないと。
何やら、松によく似た性格をしているようです。

藤がなぜ面倒かというと、ほっとくと爆発したようになり見た目が綺麗でなくなると同時に花も咲かなくなる可能性が高くなります。それで剪定をするわけですけど、花芽をしっかりと置いておかないと当然次の年は咲きません。
それはつたではなくて、短枝と呼ばれるところの基部に近いところにそれはあります。

じゃあそれを置いておけばいいじゃないかとなりますけど、これがですね、葉芽という葉っぱになるところとほとんど見分けが
つかないんです。

そのため、剪定を確実に行うには専門家に任せたほうがいいとなるわけですけど、専門家がやっても咲かないときがあるというのが
結構難しいところです。

ここまでは、切る話で、面倒とはいえ、松ほどではありませんし、思い切って切らないということをすればまあなんとか花芽は残せそうです。

ところが、この藤は落葉樹なんです。

つまり冬場に葉が落ちて、掃除が大変になるわけです。

そこで、冬になる前に、少なくとも葉っぱは落としておかないとかなり大変なことになります。

松は年に2回剪定を行いますが、この藤も2回剪定するのが基本だそうです。
藤の花が咲いている庭をみかけられたことがあるでしょうか。

たぶん、ほとんどないと思います。
面倒で、毎年咲くとは限っていないため、あまり作らないんだろうってことが予想されます。
しかも落葉樹ですから。

なかなか普段出来ない剪定でしたので、経験にはなりました。

しかし、山の藤はどうして剪定もまともにしているわけないのに、毎年咲くんでしょうか。
それはそれで不思議です。
もしかしたら、交代で咲いているのをいつも咲いていると思っているのかもしれません。

植物

Posted by yannori