やりなおしのマラソンと自転車 その9 自転車の楽しみ メカパーツ
前回は、本音の自転車のえらびかたについて話しました。
自転車の雑誌なども、費用が高いからロードレーサーはやめておきなさいという記事は書いていません。
そんなところから話さないといけないなら、この雑誌は買うなということでしょうか。
ロードレーサー初心者は相手にしてくれますけど、自転車初心者は相手していないかと思います。
私の友達は、自転車を乗りたいと思ったので、知っているショップに予算50万円でお願いしますと
頼んで購入したそうです。
こんなことが出来る人はまあいないかと思います。
感覚的にははじめて車を買うときに、予算1,000万円でお願いします?と聞いているのとそんなに変わらないかと思います。
それぐらいの人でないと、はじめての自転車に50万円は払わないと思います。
さて、今回ははじめて買うにはお勧めしないと言っているロードレーサの魅力についてさらにお話したいと思います。
それはメカパーツです。
自転車ではコンポと皆さん言ってます。コンポーネント、つまり自転車の部品です。それも重要な部品です。
訳としては構成要素のほうが近いかもしれません。
自転車そのものをあまり知らないかたは、自転車ははじめからできあがっているものだと認識しているはずです。
そもそもそれは走れるように組みあがっているものだと。これを完成車と呼びます。
ところが、実際には、自転車ショップにはメーカーから部品が届いて、それを組み立てて、飾っています。
自転車コーナーなどでもいいのですけど、飾っている自転車は家庭用のサイクルが中心で、
MTBやクロスバイクが少し置いてあるだけかと思います。
これはたとえばテレビを組み立てたりする部品などと違って、すべてが専用部品というわけではなく、
特にロードレーサなどは自転車屋が勝手に組み立てても、それを買ってくれる人がいないからです。
それは誰もが乗ることを想定しているわけではなくて、買う人のためのカスタム仕様となっているからです。
家庭用自転車と大きく違うところです。
そのため、ロードレーサを買うぞとなっても、どれを買ったらいいのかさっぱりわからないとなりますので
ショップに行って相談するというのがはじめての人がよく行うことです。
友達のように、予算だけつたえて、その中で一番ショップがいいと思える組み合わせを考えてくれるというわけです。
これでおわかりいただけるかと思いますが、ロードレーサは特にそうですけど、カスタムということですから
それぞれの部品に思いをこめて組み合わせることになります。
高いものは間違いなくいいですけど、それを集めると50万円どころじゃないですから、そのあたりの費用とパフォーマンスというのでしょうか
まあどこで妥協するかなどを考えることが結構楽しいものです。
もちろん、グレードアップということも出来ます。
現在の自動車は複雑すぎて、またすべてが電子制御ですから、素人ごときで触れるところは皆無に近いかと思いますが、
自動車好きが自動車のメカを触るかのような感覚です。
フロントギアがあって、それを回すと、カセットになっているリアギアがまわって、自転車が前に進む。
そのギアは手元の操作によってディレーラーで切り替えられる。
この一連の動きが単純そうにみえて、絶妙な動きをするものです。
これらの動きやメカそのものを楽しむというのが、ロードレーサのもうひとつの楽しみじゃないかと思います。
つまり深いところで自転車自身を楽しむことが出来ます。