はじめての演劇 その14 この世界で食べていくのはやはり相当難しい
私はアマチュア劇団に参加させてもらっている単なる初心者ですが、たまたま
プロをやられていて、自分で無理だなと途中から方向転換したかたの話を聞くことができました。
わざわざそんなことを聞いたわけではなく、たまたま出てきた話です。
劇団出身の俳優のかたがたの苦労話は記事とかトークで見たり聞いたりします。
しかし、実際にそこでやられていたかたは周りにはいないため、大変なんだろうなぐらいにしか
思っていませんでした。
話を聞いていて、やはり大変だと感じました。
メジャーな重要な役をもらったことはなかったようですが、ドラマとかには端役ですけど出ていたそうです。
深夜にやっているようなドラマであればそこそこ出ていたとのことです。
やはり、その程度で食べることは無理なので、よく聞く話のようにバイトをしながら生活をしていたそうです。
しかし、その方は好きだったんでしょうね。
大学を中退してまで打ち込んだわけですから。
そして何年もやってきたのに、自ら限界を感じてその道を進むのをやめたそうです。
どういうことがあったら、そこに限界を感じるんでしょうか。
そのかたは、たまたま自分が映るテレビの1シーンを見て、これでは無理だと自ら悟ったそうです。
自分の思いと、実際とのギャップが相当あり、簡単には埋められない、
つまり向いてないと判断したそうです。
ご本人にしか、そのことはわかりませんが、そのシーンは相当ショックだったそうです。
何年も打ち込んできた俳優をある日諦めるぐらいですから。
私にはとても出来ないことですので、興味深く話を聞かせてもらったという次第です。
参加させてもらっている劇団のかたがたの過去の活動を見たり聞いたりしても
十分大変さが伝わってきます。
これで食べていくとすれば、努力だけでは無理で、運なども必要なんだろうなという気がします。
朝のNHK連ドラのカムカムエブリバディでは大部屋の役者のかたがたの苦労なども
描かれていましたが、まさに同じなのでしょう。
厳しい世界です。心底好きでないと出来ない世界です。
参加させてもらっている劇団はアマチュアですが、演劇がほんと好きなんですねと思えるかたがたが
います。
生活をかけるわけですから、それ以上のものが必要なようです。