はじめての演劇 その18 ついに公演に向けてのプロデュースがはじめる
劇団が自主公演に向けて動き始めました。
これまで劇団定期公演を何度か見せていただきましたが、一般的に劇団はこれまでの稽古の成果を
どこかかのタイミングで公演するようです。
何かの楽器などを教えていただいていると、教えていただいているところ主催の発表会というのがあったりします。
それらと同じで劇団も創作した劇を皆さんにみてもらいたいという思いがありますので、多くは1年に一回は
やられています。
私がお世話になっている劇団は、非常に緩やかな関係でもって、緩やかだからこそ自主性を重んじるといいますか
わかりやすくいえば、積極的にやってもらえる人を大切にしているという感じです。
そのため、いつも来られている人は固定されているように思います。
まあこれは劇団に限らず、そうなるとは思いますが。
今回は、公演のために、どういったものをどういうコンセプトでやればいいだろうかということを集まった人たちで
話し合うことになりました。
もちろん自由に発言をして、みんなでいいものを作っていきましょうという感じですけど、私にとっては
俗にいう異次元の世界です。
劇団に参加されているかたにとっては普通なことかもしれませんが、演劇そのものに興味すらなかった私には
衝撃的な話し合いです。
この話し合いをするにあたって大切なところは、観客がいるわけですから、彼ら彼女らにわかりやすくしたいという
気持があります。
もちろん、興味を持ってもらえるような話にしたいというのがあります。
ところが、演劇ですから、話が面白いだけではだめで、それらをうまく表現できるようにしないといけません。
例えば、劇団員が少なければ、ダイナミックな話はできません。
大道具などを用意するスタップがいませんし、それらの段取りをする裏方もいないからです。
そうは言っても、劇団員のかたには配役で多くかかわってもらえるようにしたいというのがあります。
そんな話を聞いているとなるほどなるほどと感心せずにはおられません。
ちょっとしたきっかけで入れていただいた劇団ですけど、演劇のことを教えていただけるだけでなく
人をひきつけるためには、こういったほうがいいといった、何か人間の本性を
見透かしているという、この歳になって再び人生を見つめなおすといった感じです。
非常に深いです。