空手 格闘技に限らず運動はやれるところまでやり続けることが大切
先日、私もお世話になっていた総合格闘技の道場のかたと話す機会がありました。
そのかたの話によりますと、空手道場だけでなく総合格闘技をやられているその道場においても、大人の参加者は激減しており
そのかわり、キッズ、つまり少年部にあたる人たちはそこそこいるそうです。
本来は一般部の人たちと練習をしたいそのかたも、自分ひとりとあっては、ほとんど練習にならないので
キッズと一緒に練習しているということでした。
少子化、高年齢化と言われながらも、ここでも、まったくその話と逆行している話です。
私がお世話になっていたときは、キッズはゼロで大人だけでした。
それがいまや大人は1人とかそんなレベルのようです。
少年部などの人が空手など格闘技をやられるのはとてもいいことだと思いますが、
大人こそ続けたほうがいいはずなのですけど、どうしてこういう傾向になってきたのでしょうか。
不思議な気がします。
格闘技に限ったわけではありませんが、運動などで続けられるものは、足腰が動かなくなるまでは
やり続けるとフレールとかロコモティブシンドロームと縁がなくなりますし、
その元凶なるサルコペニアを遅らせることが出来ます。
社会が高年齢化してきている今こそ、多くの人が運動を続けなくてはならないはずですが、不思議なことにやめてしまう人のほうが多いということのようです。
少年部であれば、中学生になって、例えばサッカーに変えるというのは
よく聞きますけど、いい大人が途中からやっぱりテニスだゴルフだに変えるということでは
ないだろうと思います。
空手をやっていても、テニスやゴルフはできますので。
運動などは継続さえしていれば、年齢が高くなっても、体力がそれほど落ちることもありませんので、
体力増強もあとからでも可能です。
ところが、いったんやめてしまうと、体力が落ちるだけでなく、増強させることがそもそも難しくなります。
サルコペニアになってしまってから、筋トレをしたところで、元に戻ることはないです。
サルコペニアはある意味恐ろしい病気ですから、そうならないように、常に筋肉に
刺激を与え続けないといけません。
リタイアしたあとにやってくる自由な時間を体力なしで有効に使うことはかなり困難です。
体力がなくなっても時間を有効に使えるようにもしなくてはならないでしょうが、
その前に体力がなくならないように努力するほうが、そのあとのことを考えると
非常に有効でかつ簡単だろうと思います。