やりなおしの英語130 chatGPTにアインシュタインパズルを解かせてみた 2回目

2023年3月11日


英語を楽しく使うためにパズルやクイズを教室でやります。
そんなパズルでアインシュタインが考えたと言われているパズルがあります。
これが使えるかどうか検討しようという話から解いてみようということになりました。
この話は一度出しているのですけど、教室として続いているので、もう少しこのネタが続けます。

あとで調べてみますと、その歴史は古く、かなり前に雑誌が掲載したようです。
アインシュタインはご存じのとおり理論物理学者としては天才ですし
少しでも古典電磁気学を勉強されたかたなら、アインシュタインは
数学が特別に出来た人というのもわかってきます。
そんなアインシュタインが作ったということであれば、それだけで興味が出てきます。

解いてみますと、これをアインシュタインが作ったとはとても思えない感じがします。
2%の人しか解けないだろうと本人が言ったとのコメントまでありますが
これは時間さえかけたら誰でも解けると思います。

chatGPTは論理的に考えるわけではありませんが、これだけ有名な問題ですと
答えを知っているのではないかと思われますので、問題を入力してみました。

素晴らしいですね。答えを出してくれました。

誰の回答かはわかりませんが、正しいと思われる答えを引き出してくれました。

chatGPTのようなものが流行ってくると、子供が頭を使わなくなってくるという指摘をされているかたも
おられますが、確かに、子供に対する問題などは、ネットのどこかに答えが出ているでしょうから、
それらを使えば、考えなくても答えを引っ張ってこれます。

もちろん、これらは使う側の問題となりますが、スマホを持ち歩いている小学生が当たり前になっている
ことを考えれば、そういった懸念もそう間違っていないかもしれません。

アインシュタインパズルにつきましては、有名なだけに、オリジナルとは少し違ったものもあります。
そういうのを入力しますと、どれも違った答え方をしてきます。

面白いですね。

問題を出した人は、きっと答えも載せているでしょうから、その人の答え方がバラバラなので
問題は基本同じはずなのに、違った答え方を出力してきます。

もし我々が解いたとすれば、多少違っているぐらいの問題でも、同じやり方で説明するでしょうけど、
まあいえば、別々の人の説明を出力しているわけですから、
説明の仕方も変わってくるはずです。

そういうところから考えると、ひとつのスーパーな機械相手というよりは、複数の機械相手をしていると
考えたほうがよさそうです。

そう考えますと、間違ったことをいうやつも、この機械の中にいるわけですから、
鵜呑みにしないでファクトチェックはしてくださいねは、自然に受け入れられる話です。

大規模言語モデルといえば、機械翻訳などもその対象でしょうけど、はじめてDeepLを使ったときに
なんて自然な訳をするんだと思った以上に、chatGPTは自然な文章を出力します。

深層学習をはじめて使ったときに、画像判別精度の高さに驚いたものです。
すでに考えられていた言語モデルにおいては、翻訳ツールへの応用や、人間の代わりに
読み込んだコメントに対して評価を与えるといった、限定された使い方だけでした。

そんな言語モデルのひとつに、大量のデータで学習させると
あまりにも人間に近い答えを出すようになるとは、その時点では想像はできませんでした。

ご存じのように、現在はクラウドでの処理が一般的ですから、大した処理能力をもっていない
マシンにおいても、同じサービスを受けることが出来ます。

コンピュータに古くから関わっている人であれば、これらの成果の中で特に驚くのは
日本語をすでに学習しているところではないでしょうか。

私のほうでは、英語学習者としても試しています。

そのひとつの使い方ですが、自己紹介を英語ですることが多いかと思います。
まず日本語で考えて、それを英語に訳しているかたが多いかと思います。

それがですね、chatGPTでは例えば出身地が大阪だとしますと、
What is Osaka famous for?
と入れるとですね、関西弁がどうとか、お好み焼きがどうとか、関西人はユーモアのある人が多いとか、
ずらずら出てきますのでネタの拾いたい放題です。

便利ですけど、確かに考えることを減らしてしまっているかもしれません。

英語

Posted by yannori