シニアになる前にやっておいたほうがいいこと はじめての消防団活動として町内会の防災訓練をしました
空手仲間が消防団に入り、それに刺激を受けて参加した消防団ですが、入団いきなりの消防訓練でした。
教える立場でありながら、実質は私が教えていただくというシチュエーションでした。
消防訓練では、普段自分たちがいきなり火事に遭遇したときに慌てずに行動できるようにするものです。
オフィスビルなどですと、消防訓練は1年に1回行うように義務付けされていますので、全員階段を使って
1階に降りて、そこで点呼を行う。
その後、一部の人に消火活動などをやってもらい、最後に署長の言葉を聞いて解散。
こういう形態で、何十回も消防訓練はやってきましたが、消火器を使ったことは
一度もありません。
最近どこでも設置されているAEDなども使ったことがないどころか触ったことすらありません。
今回はじめて、消火器の使い方とAEDの使い方を覚えました。
これだけでも私にとっては消防団に入った価値があったと言えます。
消防団員としてちょっとだけ説明をさせてもらいますと、まずは消火器です。
私は昨日まで、ピンを先に抜くものだと思ってました。
そう思っているかたは多いでしょうし、使い方にもそんなことが書かれています。
それは間違っているんですね。
なぜかと言いますと、ピンを抜くと、レバーを握ったら出る状態です。
火事が発生したら、焦ってますよね。
消火器をもって近づくわけですけど、ピンが抜けていると、運ぶときに
握ってしまう可能性が高いんです。
消火器はヘアスプレーのようにレバーを握っているときだけ粉が出ているという感覚だろうと思います。
だったら、そこで握るのをやめたらと思うでしょうけど、
そうじゃないんです。
あれを一度握ったら、止まらずに全部排出します。
時間にしてせいぜい10秒です。
つまり近づいて消火作業に入ろうとする前に全部排出してしまうわけです。
これは実際に結構あるんだそうです。
私は消火器の使い方ひとつ知らなかったということになります。
そして、次にAEDです。
音声で指示が出るなんて聞いていても開けたこともなければ、どうやるものかを
まったく知らずに出来ないですよね。
これも実際に自分でやってみないと、少なくともやっているところを
目の前で見ないと使えないです。
そもそもAEDは何のためにあるのからよくわかっていなかったわけですけど、
心臓にショックを与えるぐらいは知っていますけど、どういう人に使うかも知りません。
まずAEDは心室細動など心臓が止まっているのと同じ状態の人に使います。
その心臓に電気ショックを与えるのがAEDです。
心室細動っていうのは若い人でも起こります。
ゆっくり動くのではなく小刻みに動くため、ポンプの役割をしないため、心停止と同じ状態です。
さて実際はどうなるかを順番にみていきましょう。
倒れていた人を見つけたとします
1.倒れている人は息をしているかどうか声かけして確かめます。
(心停止していないかどうかです)
倒れている人がいると周りに大声で知らせて、周りの人に手伝ってもらいます。
2.どうも心臓がとまっているようだとなると
心臓マッサージ(胸骨圧迫すること)を開始してAEDを持ってきて欲しいと周りに頼みます。
3. AEDが到着したら、電源を入れて、AEDの指示どおりにパットをはります。
AEDの指示どおりに行います。
この間も心臓マッサージはずっと行いつづけます。AEDを扱う人は別の人です。
4.救急隊員が来たら、そのひとを引き渡します。
とまあ、こういった流れですけど、なぜAEDがあるかですけど、
救急隊員が到着するには約7分かかるわけです。
心臓停止をして7分たっているとですね、隊員に引き渡した時点で
ほぼ亡くなっている状態だそうです。
それが心臓マッサージを続けているだけで、60%の命を助けることが出来るというわけです。
もちろんAEDで心臓が動き始めたら、その時点で助かったことになります。
ここで、男性がAEDを扱うとして女性だったらどうしようって思いませんか。
パットは肌につけるわけですけど、右肩と左わき腹ですので、ほぼ問題ないです。
さらに心臓マッサージで老人で骨が折れないかって思いませんか。
実際に折れたりすることはあるそうですけど、そんなことは気にせずにマッサージも続けます。
その心臓マッサージですけど、1分間に120回ぐらい行います。
それも胸骨を5cmは沈めないといけないので、女性だと結構つらく、
男性でも長く続けられません。
そのため、交代してもらうなどが必要となります。
正直言って、私は今ならできますけど、一度もやっていなくて、これをやるはちょっと無理かなと思います。
是非一度はやってみることを強くお勧めします。