はじめての演劇 その19 いい年齢の人にとっては、若い人たちの考えをフラットに直接聞ける素晴らしい機会がここにはあります
演劇の稽古といいますと、何やら読み合わせとか、台本を使っての合わせとか
そういうものをまず想像すると思います。
私もそう思ってました。
主催者のかたの考えもおおいにあるわけですが、今の劇団では劇団のカラーをみんなでゆっくりと作り上げていくという
スタンスになっています。
参加を押し付けるというのがとても嫌いなかたで、団員の自主性を尊重されているようです。
ある劇団に所属されているかたの公演に行ったときに、例年に比べて、今年は演じられるいる人が少なかったので
そのこと聞いてみたことがあります。
答えとしてはコアメンバーのみでの公演だったとのことでした。
そのときは、そのコアメンバーという意味がよくわからなかったのですけど、今参加させてもらっている劇団も
団員は結構な数いますけど、参加されるかたはほぼほぼ決まっています。
これがコアメンバーという意味だったようです。
ということは、別劇団のほうも、参加されるかたはほぼほぼ決まっていて、その人数はそれほどでもないということのようです
そのため、例年より少数での公演となったということです。
さて、参加人数は少なめだとしてもコアメンバーの一員は確実に入ってますので
その人たちを流れの中心として全体を動かす傾向になります。
さらにいつもより参加人数が少ないと稽古をすることよりも、雑談に近いような
話をすることもあります。
そのときが非常に面白い話を聞ける瞬間でもあります。
1人当たりに使える時間がかなりあるわけですし、大人数では話にくいことでも
小人数であれば話せることがありますので、話としてはかなり深いレベルで聞けます。
年輩と若い人、大学生とか社会人2年目とかそういった人たちとフラットに話す場というのは
そうあるわけではありません。
会社で部課長以上の役職のひとと、新入社員またはそれに近い人と話すことを考えてみますとわかりやすいです。
まったくフラットな関係ではないので、業務以外の話で、お互いに話をしたいとは思わないでしょう。
そういう意味で年齢差関係なくフラットで話せる機会というのは、若い人にとっても年輩の人にとっても
貴重な機会だと思います。
劇団には、そんな貴重な、機会がありますので、私は皆さんに入団することをおすすめしたいです。