シニアになる前にやっておいたほうがいいこと 現役をやめた瞬間にしばらく充電しますという人は多いけど、充電の意味が人によって違う
シニアになる前にソフトランディングが出来るようにしましょうなどと私は言う気はありません。
うまく着地が出来たところで、そこからゆっくりとターミナルに近づき、そして乗客や荷物をおろしたら
とりあえずのお仕事は終わるという旅客機など目指しても仕方がないと考えているからです。
感覚的には飛行場にとりあえず降りて、燃料を積み込んだら、また飛び立つぐらいの小型機になったほうが
いいのではと思います。
大会社のオーナが勇退をするのであれば、大型旅客機で安全第一で着陸をして、次のパイロットへつなぐといった
ことをやらないとだめかもしれませんが、ほとんどのかたは、飛行場におりてもおろす荷物もほとんどありませんし
むしろ、すぐに飛び立たないと、そこで安住してしまうかもしれないという危険性のほうが高いでしょう。
たぶん身軽になっているでしょうから離陸のリスクはかなり少ないはずです。
そんなリスクよりも、また飛び立つ気持ちを維持しているほうが大変かもしれません。
そんな我々ですが、飛行機でいえば、燃料を補充するは最優先事項のひととであり、もちろん点検なども
必要でしょう。
大きな仕事を終えて、しばらく充電をしますというかたは多いです。
現役時代を大きな仕事ととらえれば、リタイアのときからしばらく充電期間だと言われるかたもいます。
この充電期間なのですけど、本当に飛ぶための燃料を補給しているのでしょうか。
自分を休ませるために、充電するといった、なにやら理由をつけているのではないでしょうか。
私がいうまでもなく、人間の体は使わなければ衰えていきます。
老化という二文字がちらついている年配の人にとっては、その衰えの速度がかなり早くなり、そして復帰するには時間がかかります。
そう考えますと、いい歳の人の充電は若い時代の激務を乗り越えたあとの体を休めるというものであってはだめだろうと思います。
自分の置かれている事態をますます悪くするだけであって、離陸する条件もさることながら、離陸する気持ちなどまったく
なくなっているかもしれませんん。
充電は動くためのエネルギーを補給することですから休むことではありません。
これまで仕事でうまく出来ていなかった体力増強もそうでしょうし、精神的にも鍛えるべきでしょうし、
新しい仕事にチャレンジするのであれば、その詰めの段階に入るべきでしょう。
私はこう考えているのですけど、どうもそのようなことは初めから考えておらず、
しばらくゆっくりすることを意味している方も結構多いです。
若かりしときの無限の可能性といった言葉はもうつかえない年齢ですから、
それほどない可能性のあるものはしっかりと遂行していくように考えたらほうが
生き生きと出来るはずだと考えています。
こうやって、シニア(具体的には現役を退くということでしょう)になったときの話を続けていますけど、
この話が通用するのは比較的いい時代をビジネスパーソンとして生きてきた人だけであって
リタイア=老後 というシナリオが崩れている若い世代の人たちには通用しないでしょう。
定年を迎えるという意味そのものも意味合いが違っていてて、長年働いてきた人のお役御免の年齢といった意味だったものが
正社員の資格喪失の年齢であり、外部から入社しようとする人にとっては、受験資格ならびに、その有効期限ということになります。
そんな時代になってきても、やりたいと思ったことを自分ひとりでやり切れる人はそうはいないでしょう。
やりたいと思ったことで、サイトにあるようなことであれば、私たちも全力で応援したいと考えています。