上級救命講習を受けたのでAEDの使いかたなどに慣れました

消防団に加入しますと、上級救命講習を受ける必要がありますので参加してきました。

よく参加者を募っっている救命講習は一般救命講習といいって、大人を対象とした心肺蘇生とAEDの使用方法です。
上級はそれらに加え、乳幼児の扱いと傷病者の管理法、副子固定、熱傷の手当、搬送法といったものをやります。

私の場合は、AEDなどはすでに何度かみてはいるものの、ほとんど触ってみたわけではありません。
また心配蘇生についても、人形で試すわけですが、見てるだけでやったことはありません。

講習では見てるではなくて、実践させて慣れさせるというのがあります。

確かに、実際に人間相手にやるのと、人形とではそのときの焦りかたが違いますから、そんなにスムーズにはいかないかもしれませんが
やっていないとやっているとでは、これはかなり違うかなとは思います。


AEDは電源ボタンを入れて、音声の指示に従ってやれば誰でもできるってことになっていますけど、一度もやったことなければ
やはり手が震えるだけど、何がどうなっているのか頭の中真っ白になるかと想像します。

傷病者の方の脈がどうなっているかを確認するというのがありますけど、消防署のかたが言ってましたけど、
自分自身が興奮してしまい、相手の脈ではなく、自分自身の脈を傷病者の脈だと勘違いしてしまうということがあるそうです。

医療関係者でもない限り、冷静に対応しろと言われてもそう簡単に出来るものではありません。

しかし、これのおかげで、落ちつきさえすれば、その場に居合わせても、やれると思います。

心配蘇生は医療系ドラマでもあるように胸骨をぐいぐい押すわけですけど、なぜこれをたまたま傷病者のちかくに
居合わせた人がやるのかといいますと、救急車がくるには平均9分ほどかかるそうです。

心臓が止まっているひとに、9分間で何もやっていないとほとんどの人がなくなってしまいます。
そこで心臓マッサージで心配蘇生を行うわけです

統計によりますと心配蘇生をすぐにやったからといってかなりの人が助かるわけではありません。
3分も放っておくと10%ぐらいしか生存できませんが、心配蘇生を行うと30%ほどに改善します。

その差20%の人がそれによって助かったということになります。

上級講習を受けてから私も知ったことですけど、心臓マッサージ(胸骨圧迫)によって何をしているかというのは
知っておられるでしょうか。
これはポンプ役をしている心臓に圧力をかけて、心臓を動かしているかのように血液を循環させるのが目的です。

ちょうど、風船を押しているかのように、血液を押し出したあと心臓が膨れますからそれでまた血液をとりこみ、そしてまた押し出す
そういうことをやっています。

つまり、心臓を押しつぶすような勢いでやらないと意味がありません。
しかも、心臓が動いているかのペースで、そして消防隊が到着するまで続けるわけですから、これは体力が非常にいります。
そのため、複数人いれば交替してもらうといったこともやる必要があります。

そんな実際に近い状態での実習がこの上級救命講習です。

とはいえ、この経験を一度も使わずに済むように願っています。

シニア

Posted by yannori