ヘルプマークを身につけられているかたをよくみかけるようになりました
ヘルプマークというのはご存じでしょうか。
これは7年ほど前に東京都が作成したもので東京都民の方で欲しいかたがもらってつけていました。
その後、神奈川や大阪など各自治体も採用するようになりました。よくわかっていませんが、今ではかなりの自治体が採用しているのではないでしょうか。
私がたまに見かけるようになったのはここ1年ぐらいですので、ほとんどの人に認知されるようになったのも
ここ1年ぐらいじゃないでしょうか。
このマークは見かけではわからない障害をもっていたり、疾患を抱えているかたが
出来たら気を使って欲しいと周りに知らせるためのものです。
はじめてこのマークに出会ったときは、何やら高校生などがぶら下げているマスコットとか
そういったものにしか見えず、それにしては赤とは何やら変わっているなという印象しか
ありませんでした。
私自身、献血のときにもらった献血カード型のキーホルダーをぶら下げているのですけど、
それと同じようなものとしか思えなかったです。
その後、調べてみると、それはヘルプマークというもので、どういうものかを理解すると
自分の状況を明示したい人にとってはとても便利ですし、よく考えられていると思ったものです。
電車などで席を代わってもらいたくても、私は調子がよくないので代わって欲しいと
毎回言いたくないでしょうし、若いかたらなら、なぜあなたが座るのといった
冷たい視線だって受けるかもしれません。
しかし、このマークさえぶら下げておけば、周りは何も言わなくても
気を使ってくれます。
さて、今では公共交通機関ではヘルプマークについてのポスターも貼られていますし、
優先席にもヘルプマークのことが書かれていますので、すっかり認知されてきた
と言える状況ですが、その分マークをぶら下げておられるかたも増えてきました。
そういう方が優先席のほうに行かれるのであれば、周りは特に気をつかうことは
ないでしょう。
ほんの少し前の地下鉄に乗っていたときですけど、私は優先席ではないところに
座っていました。
ある駅で松葉づえみたいなのをつかって明らかに歩きそうにされているかたが
乗り込んできました。
向こう側のドアでしたので、そのドア付近におられるかたが
席をゆずっていました。
するとですね、私の目の前に立ってたかたがヘルプマークを付けられていることに気が付きました。
座っていると立っているかたのヘルプマークは見えないわけです。
それで、立ち上がってどうぞ座られますか?と尋ねたら
そのかたが指をさすわけです。
その先を見ますと、別の方のヘルプマークでした。
そのかたは、すぐに降りるので、こちらの方に代わってあげてくださいという
意味だったようで、じゃあって、その方に聞いたら
すぐに降りますからということで、結局座り続けたことがあります。
座ったとたん、前の前に譲ってあげなくてはならないかたが3人も乗り込んできたという
それも優先席ではありません。
今時は高齢者が増えたこともあって、優先席もいっぱいです。
そしてヘルプマークを付けているかたが増えてきたために、特に若い方などは
はじめから席に座らないほうがいいんじゃないかって思えるほどです。
私もそうですけど若い元気な人でも、長時間の通勤通学ですと、それは座りたくなります。
しかし、座ったところで譲ってあげなければならない局面がかなり増えてきたため
通勤通学はますます厳しい感じになるような気がします。