やりなおしの英語 その144 「英語の歴史」を読んでいますけど、英語学習者は読んだほうがいいと思います。

「金のセンテンス」はようやく2周目にはいりました。
これは値段から考えるととんでもなく内容が濃くてTOEICの参考書という
カテゴリー抜きにして高パフォーマンスです。
金フレをすでにやっている私としては、知らない単語がそれほど出てくるわけじゃないんですけど、
やはり文で理解するというところが遅いという弱点がはっきりと出ている気がします。

さてただま読んでる本は中公新書の「英語の歴史」という本なんですけど、
今頃知ったの?という英語の話が盛りだくさんで面白いです。

英語ってそもそも1500年程度の歴史しかなくて、それも
ヨーロッパのゲルマン人がやってきて発展させた言葉だっていうそこからして
認識がなかったですからね。イギリスへ行ったときにウエールズで言葉がまったくわからないけど
なぜ英語じゃないのって思ってたら、いやいやそっちが先住民だから、そっちがオリジナルでゲルマン人の英語は
ずっとあとだからということだったようです。

なので英語はゲルマン語に属していて、フランス語やイタリア語やスペイン語なんかと元は同じです
北欧の言葉もです。

世界の中で日本は英語が出来ないなんて言われていますけど、元が同じと元が違うじゃそれは
そもそものハードルの高さがまったく違うというのが明らかです。
以前もそんなことが書かれている本を読みましたが、この本はより深くそのことを教えてくれます。

北欧の人たちがなぜあんなにも英語が出来るのかはちょっと不思議でしたけど、
なるほどという気がします。

その後キリスト教が入ってきて変化して、そしてバイキングに乗っ取られ、フランスに乗っ取られで、英語は衰退します。
そのあとルネサンスがやってきて、スペイン無敵艦隊に勝利して世界へとそして米国によってさらに広がる。
つまり英語にはいろんな国の言葉を借用している言語となっているのです。

一つの意味に単語がかなりあったりするのは、借用した結果で元はそれぞれ違うと。
debt,recieptのbとpを発音しないのは、フランス語ゆかりで、もともとどちらも入ってなかったのに、
途中から挿入されているとか。
チャーチルが国民を鼓舞するときの演説ではフランス語、ラテン語など他の外国語ゆかりの
言葉はあえて使わなかったそうです。私にはわかりませんが、国民にはわかるそうです。
そもそもJapanは外来語らしいです。日本語からもってきたにしては不自然です。

参考書だけですと、あれっと思うことに出くわしたときには、注釈にこれはこうだから気を付けては書いてありますけど、
なぜそうなるのかといったことは書いていません。

debt,recieptの例ではbとpは発音しないからとは書いてありますけど、それがフランス語由来だから
そもそも発音をしないんですよとなっていたら、なるほどそういうことかという納得が入ります。

英語学習はまちがいなく楽しんでやらないと続きません。
続かないイコール挫折です。
そうならないためには、楽しんでというところに、これらの知識を加えて、さらに楽しさを増やしたほうが
断然いいでしょう。

お勧めです。この本は。

英語

Posted by yannori