ハヤブサ消防団。知名度も派手さもない消防団の話なのによくこれだけ面白く作れるなあと感心します。
消防団は地元のために貢献していますが、存在そのものは一般的にはそれほど知られておらず、
そして活動そのものも消防士のような派手さはまったくありません。
消防団新人の私としては、いくらヒットメーカの池井戸さんの作品だからといっても、どうやって
この消防団を舞台にドラマを盛り上げていくのだろうとある意味興味をもって見ていますが、
実に見事に視聴者を引き込んでいく内容になっていると思います。
消防団の活動内容についてはほとんどの方が知らないわけですし、実際に私もついこの間まで
何ひとつ知りませんでしたが、そんな消防団の実際の活動内容が随所に出てきています。
消防団仲間がうちうちでよく宴会をしているところも、実際の消防団と同じですし
。よかったら是非入団してくださいって勧誘するあたりの話も同じです。
私なんかも、空手仲間の活動を聞いて入団したくちなので、そういう意味では
勧誘されたようなものです。
ドラマ第２回は、消防操法大会に参加して失態を招いたという話になっています。
これも実際の消防団で行われていることです。
ただし、これは大会ですので、試合と同じで、全員で参加するものではありません。
選ばれた人は試合と同じで勝つために練習があります。
ドラマでは団員が少ないのに、大会参加が必須らしいので、全員参加になっています。
大会では話を面白くするために、ホースコントロールが出来ずに大会関係者を水浸しにしてしまうなんてことになっていますけど、
実際はそんなことはあり得ないですね。
少し感心したのは、ホースを運ぶところは私が教えてもらったとおりですし、ホースを転がして延ばすところも
あのとおりです。
もっとも、ホースは女性も扱える巻きの少ないホースだったように思います。
結構重いんですね。ホースって。
消防団員ということもあって、このドラマは消防庁じゃないですけど、是非人気ドラマになってもらいたいですね。
そのことによって、消防団がより認知されますし、減少傾向の消防団員が増えることにもなります。
SNSなどにはたぶん元消防団員だろう人がネガティブな意見を書いていたりしますが、
そういいう人にとっては消防団の活動もかなり否定的だったりしますが、
新人消防団員の私にとっては、楽しい話のほうが多いです。
確かに、すべての活動に参加しますと、かなりの土日に参加することになりますが、
参加したからって１日中ということはほとんどありませんし、参加できるときに参加する
ということでかまわないわけですから、ひどく負担になるということはありません。
仲間が増えるということや、消防団を通じて地元の人と知り合えるということでは
メリットのほうが断然多いです。
是非、ヒットしてほしいです。