ヘルプマークを付けたかたいたので、すぐに席を譲りましたが、こういうことが出来るようになるには訓練が必要です

ヘルプマークというのがかなり認知されてきて、ヘルプマークをぶら下げているかたをよく見かけるようになりました。
さて、皆さんはヘルプマークをつけているかたが自分が座っている席の目の前におられてすぐに代われることができるでしょうか。

私が思うに意外に出来ない人のほうが多いと思います。
実際に私も長い間、そういった人に席を譲るということや、困っていそうな人に声をかけるとかはなかなか出来ませんでした。

例えば、酔っぱらって足がふらついている人が少し先のところでこけたとしましょう。
そこで大丈夫ですかと近づくことが出来る人は少数です。

親切心がないからではもちろんありません。
冷たい人だからというわけでもありません。

関わりたくないというのがありますけど、そう思う理由としては、助ける自信がないからだと考えています。

例のようにこけた人がいたとして、助けようとしたら暴れたりしたらとか考えてしまうわけです。
親切心が仇になってこちらがケガをするかもしれません。

そんなことが頭によぎったら、それはもう動けません。
他の人が来てくれるよう願うか、知らなかったことにして立ち去ることになろうかと思います。

息もしていないなんてなったらどうでしょう。
自分ひとりだけしかいなければ、やるしかないでしょうけど、
他の人がいるようだったら、間違いなく自分から率先して近づこうとはしないはずです。

これは暴れたらどうしようとか思ったり、応急措置のやり方がわからないとかもありますが
まずは人に直接触れるということがまったくないために起こることです。

私も長い間、そんなことが出来る気がしませんでした。

しかし、空手で生身の人間と直接相手しているうちに
人間がどういう重さだとか、どういう動きをするだとかは体が理解しているからでしょう、
自分から率先してそういった場合にも近づけるようになりました。

これは倒れた人とか、そんな極端なケースの話のみに思えるかもしれませんが、私はヘルプマークのひとに
席を譲るというのもよく似た感覚があると考えています。

というのは、倒れた人にちかづけるようになったと同時に、席をゆずるという
誰でも出来そうなことも自然と出来るようになりました。

たぶん、どれも共通の意識が働いているからだと考えています。

頭だけではなかなか出来ないことも、そうやって何らかの訓練をすれば
出来るようになれますので、なかなかそういうことがやりたくてもやれないという人は
空手をやれとは言いませんが、そんな人に触れる趣味を是非やってみることをおすすめします。

健康

Posted by yannori