シニアになる前にやっておいたほうがいいこと シニアになってから価値観を再検討するのは遅い
「60歳からめきめき元気になる人」を書かれている榎本博明さんが
書かれているダイジェスト的な記事
「定年後に「後悔する人」と「イキイキする人」は何が違うのか?」
を読ませてもらいました。
著者として語りたいのは、
多くのものを犠牲にしてきて一生懸命やってきたものの、
簡単に取り換えられてしまうことに、ショックを受けて人生を後悔してしまう人がまずいる。
そんな私とは違い趣味人間として働いてきた人たちのようであるべきだった。
これが、これまでの人生を後悔する人です。
それに比べ、イキイキする人は、これからは新しい人生だから、抑えていた自分の
やりたい1面を自由にやれる時期が来たと考えている。
時間もあるんだから、今こそ自己実現が出来るときなのだから、価値を再検討しましょう。
ということになります。
サイトのシリーズ「シニアになる前にやっておくこと」
とかなり近い内容でもあります。
まったくそのとおりだと私も思いますが、その考えについて意見を述べるとしたら、
定年になってから、これからの価値観を再検討しても行動することはならないということです。
再検討することはもちろん出来るでしょう。
さあ、そのときにどれだけのものをこれからやり続けることが出来るでしょうか。
以前にも計算しましたように、莫大な自由な時間ができるわけです。
音楽が趣味だとして、これまで土日に少しやっていたものを、プロの音楽家のように四六時中
やり続けるなんてことが果たしてできるのでしょうか。
私は無理だと思います。生活の糧の一部としての音楽なので、プロも現役ということで
やっていますけど、完全に趣味となると、そもそもどこにモチベーションをおいていいものか
考えてしまうのではないでしょうか。
それではということで、新しいものに手を出すことになりますけど、どうでしょうか。
これもリタイアしたあとでは、簡単ではありません。
時間があるないという問題ではありません。
新しいことを始めるだけなら、若いころだってできたはずです。
エネルギッシュな若いころですら簡単ではなかったものが、時間があるからといって
シニアになってから出来るかと言われれば出来るわけありません。
たとえば家庭菜園をやるぞというのは、大いにあるかと思います。
写真を趣味にするもありかと思います。
これらは、新しい人間関係にあまり依存しないからです。
しかし、趣味と言われている多くは、ひとりだけで出来ないものがおおいでしょう。
そうなると、いやでも新しい人間関係を作ることになります。
音楽だって、ひとりでずっと楽器を演奏し続けるなんてことはやらないでしょう。
飽きてしまいます。
それに上達も難しいでしょう。
となりますと仲間が欲しくなります。
人間関係によって、抑圧されてきたと思っている人が、新し人間関係で
いつもがいつもうまくいくとは限りません。
そもそも年齢が高いので、参加できるところも限られてきます。
私がここで声を大にして言いたいのは、やはりシニアになってから
はじめて行動するは遅くうまくいくことも少ない。
それよりは、もっと早い段階で、リタイアしたからといっても
まったく困らない自分を作り出す必要があるだろうということです。