ファクトフルネスによるとこのサイト方針もわるくない

借りた本を読んでいますが、そのひとつにファクトフルネス(ハンス・ロスリング)という本があります。
5年ぐらい前のベストセラーで日本でも売れたようですので、知っておられる方も多いかもしれません。

世界を正確に判断するには、思い込みようなものを捨てて、データが意味するところを読み取るようにすればいい。
そうすれば世界をより理解できるようになる
といったもので、
ほとんどの人が、間違って世界を理解しているということを教えるものです。

彼の言い方によれば、チンパンジーの答えよりも大きく劣った理解をしているということになります。

じゃあ、本当に我々は世界を間違って理解しているのかを知るために問題がいくつか出されています。

あなたは、これらの答えをどれぐらい答えられるかと選択問題がだされていて、これらは実際に著者が
これまでに使ってきた質問です。

私もやってみると相当間違った答えを出していて、この本に書かれていることになるほどと感心しながら
読み終えました。

なぜ、そうやって間違えてしまうのかというと、それにはいろいろな人間の心理などによるもので、
世界をうまく伝えていないのはマスコミのせいだといった言い方はしていません。

人は単純な答えを喜んで受け入れるが、世界は実際には単純ではなくて、複雑で、そして進歩は少しづつ行われるため
それに気づくこともほとんどないといったことによると断言しています。

著者はデータを、それも信頼できる、そして新しいデータをしっかりと見るべきだと進言しています。
そのデータも、単純に見て、そうだと思うのではなく、その意味をもう少し考えてみるべきだとも言われています。

この本を読むと、自分が間違って理解していた世界というものを正してくれます。

世界中を今も飛び回っているひとであれば、感覚的に実際の世界とそうずれていないかとおもいますが、
そのような人は少数ですので、かつて訪れた外国があっても、かなり前であったりしますので
今とは様子がかなり変わっているはずです。

もちろん、直接みてもいない国であれば、その話が本当なのかどうかすらわからないものを鵜呑みにしている可能性もあります。

もう少し世界を正しく理解しようというかたは、ご一読をおすすめします。

今回ここでこの書籍をあえてとりあげたには理由があります。

それは著者が人間の陥りやすい心理として気をつけなさいという項目がいくつか
並べられているわけですけど、その中のひとつに、「行動するなら今しかないでしょう」
という考え方はやめたほうがいいというのがあります。

これは営業マンなどがなにかを買わせるときの常套手段のひとつで、
相手にあまり考えさせないという効果があるものだ。

それを大切な決定にたいして行えば、そもそもよく考えてもないため
間違った判断をしやすい。

まずはよく考えなさいという教えです。
そして判断したらいきなり進むなんてことは考えずにゆっくりと前を向いて進むことを
考えなさいとも。

このサイトは、何かをしたいと考えているなら、機が熟してからといった考えでやるのではなく
今からやりましょうとすすめています。
ただし、急ぐことはない。続けることが大切なので、少しづつでいいと。

サイトでは大きな判断をしなくてはならないような内容は扱っていませんので
すぐにやりましょうと勧めていても、考える時間をとらないでやったほうがいいという
ことではありません。

はじめる時間をあければあけるほど、結果がまったくついてこないという現実に疲れてしまうはずです。
そうなれば、やめてしまうことになるのは間違いありません。

そんなことになるのを少しでも防ぐためにすぐにはじめてみましょうという話です。

そのあとの少しづつでいいというところはまったく同意見ですので、
何やら力が湧いてきたような気すらします。

自分の進む道を判断したからといって、いきなりスタートダッシュする必要もないと。
それは続けていくために大切ということもありますが、それよりも事情によっては
方向転換もしやすいというのもあります。

焦ることなくゆっくりと進めるは世界レベルの話でも、このサイトの話でも同じだと感じます。

コンピュータ

Posted by yannori