英語はアメリカやイギリスなどの国で話されているから、国際語として認められていると思っていたら、そうではありませんでした。
アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアといった英語を話す国の人たちは
うらやましいなあ、英語学習をしなくても英会話が出来るんだから
と思ってた人は私だけじゃないと思います。
そこで、英語を話せる人たちはどれぐらいいるんだろうかと調べてみました。
驚くべきことに英語圏の人口は3.8億人で、世界人口78億人から
考えるとたったの5%程度といったことになります。
確かに、超大国であるアメリカや、かつての大英帝国イギリスといった国が使っているため
世界に対する影響力が強かったから英語が今も多く使われていると考えられますけど、
それにしても5%です。
non-native speakerというカテゴリーがあります。
アメリカ人などはもちろんnative speakerです。
このnon-native speakerという言葉は普通の日本人のように英語を話していない人たち
という意味ではありません。
英語を実用レベルでしっかりと使えるけれども、英語は第二公用語や外国語である
という人たちで、英語は話せるけどnativeではないという意味です。
この数が推定では15億人もいるのです。
とすれば5人に1人は英語を介してコミュニケーションが問題なく出来るということになります。
しかし、話はそれだけではすみません。
といいますのは、人口だけでいえば、インドと中国が圧倒的に数が多いわけですが、
それらの国は英語をそれほど使えず、他の国にこれらのnon-native speakerがいます。
確かに数だけでいえば5人に1人ですが、実質的な国の数とかで考えると
ヨーロッパを中心にして相当な割合で英語が話せる人たちがいるということが
わかってきます。
北欧などは80%ほどの人が英語を話すことが出来ると言われていますし、
フランスやドイツなどでは50%もの人たちが話します。
この現状からしますと、アメリカ人やイギリス人はいいなあ、英語の勉強しなくてもいいんだから
などと言ってる場合ではありません。
他の国のひとたちが英語を話すわけですから、日本人だけが話せなくてもいいなんていうことには
なりません。
では日本人がなぜヨーロッパの人ほど英語を話せないのか。
これは日本人が優秀ではないとか、学校教育がよくなかったからといった
話だけではありません。
言語のルーツとして英語やフランス語といったほうに日本語がはいっていないからです。
英語を話すときに、ヨーロッパの国々から比べて、習得時にハンディを負ってるということです。
それゆえ、彼らの何倍もの努力が必要となるわけですから、出来る人は自然と少なくなるわけです。
私もいまごろ知ることになったわけですが、Google先生がいるからAIがあるから
外国語の習得など必要ないといった暴論は論外として、もっと世界が使っていることを
肌で感じるような状況になれば、優秀な日本人ですから、英語習得率も
相当な割合になれるだろうと感じます。
数学など、社会で何の役にたつんだといったことを学生時代に思ったりした人は
多いかと思いますが、それを本当に思ってしまうと努力をしなくなるは
ご経験あるかと思います。
英語についてはそれほど必要ないとは思ってはいないものの、
努力するほどの必要性は感じていないといった人のほうが圧倒的に
多いかと思います。
世界をながめてみると、そんなことは言ってられないということがわかります。
コロナ以降、海外との接触はネット通じて以外では、あまりなくなったため、
世界を肌で感じることの出来る刺激は減ったと思います。
英語学習の話だけでなくても、やはり世界へ自分の目をあえて向けるぐらいになる
ことが自分のために必要であろうといえそうです。