なるほど!体験出前教室 私にはどの学校からもリクエストが来ませんでした。

神奈川県では、将来科学技術やモノづくりなどをになうであろう子供たちに
現役エンジニアなどが講師になって特別授業を行うということをやっています。

講師は完全にボランティアです。

講師を希望する人がやりたい授業を考えて応募します。
その内容がパンフレットとなり学校に配られ、それを見た先生たちが、
これは是非うちでやってほしいということになれば
講師にコンタクトがあり、実現へと進みます。

小中学校となっていますが、実際は小学校の応募がほとんどですので、
講師は小学生を主な対象として授業内容を考えます。

私はITを仕事としていますので、やはりコンピュータを使うことにして、
ただしプログラムを作ることはやめてという方針で企画しました。

具体的にはノーコード系のソフトを使ってAIによる画像認識をやらせようとしていました。

プログラムをまったく使わないで、クリックするだけで画像認識が出来るようになるため
これはいいかなと思ったわけです。

残念ながら、問い合わせすら1校もありませんでした。

プログラムについては小学校でもすでに扱っているという情報を元に
企画をしましたので、興味ある先生がいるのではと思っていましたが、
そうではありませんでした。

パンフにのっている、講師希望の皆さんの授業内容からしますと
そもそもコンピュータをあつかっているものが少ないです。

応募したあとに、講師希望の人のためのセミナーが
2度ほどあり、参加だけさせてもらいましたが、
そこでわかったには、コンピュータ関係は人気がないというか
ほぼ興味をもたれないという現状です。

2020年度からプログラミング教育が必修化されましたので、私としては
てっきりコンピュータそのものが小学生にも浸透しはじめているものだと
思っていましたが、それは少し違うようです。

そもそもこのプログラミング教育というのがどういうかたちで
行われているかですが、

算数 Scratch
理科 micro:bit
総合学習 mBlock

ScratchとmBlockは世界中で使われている教育用ソフトで
絵をつかってプログラムを動かすというものです。

micro:bitは小さなボードコンピュータで
LEDがついたりボタンが押せたりと目に見える形になっているものです。

これらも授業の中で少しやるぐらいですから、プログラミングが出来るようになる
というのと少し違っていて、プログラミングのちょっとしたさわりを見せる、触れさせる
といった具合です。

そもそも学校ではPCは授業では使わず、タブレットです。

この状況では、いくらプログラミングをしないとはいえ、AIを使った画像認識など
子供たちが興味をもちそうにありません。
そもそも手伝ってくれる先生方がよくわからないってことになるのではと思っています。

コンピュータそのものを使ってどうのこうのは、そもそも授業としては無理があって、
やはり、動くものをやるというほうがよさそうだという結論になります。
動くものですと、子供たちが興味をもって見てくれるはずです。

来年は、動くものでリトライをしようかなと考えています。

シニア

Posted by yannori