はじめての演劇 その22 公演に向けて役決めのオーディションです。

演劇の「え」の字も知らないのに、若いかたがた中心の劇団に参加させていただけて
ほんと感謝している私ですが、今回は公演のオーディションに参加しました。

プロのオーディションですと、戦々恐々とした会場の雰囲気で行われるでしょうけど、
この劇団では、全員で盛り上げましょうという方針のもとに運営されていますので
選ぶというよりは、それぞれの適役を見つけましょうという感覚のほうが近いです。

私自身もこういうのはやってみたいかなというのはありましたけど、
台本見ながらやるのならともかく、そうではなく覚えると考えたときの
セリフの量に圧倒されてしまいメインキャスト系は遠慮することにしました。

メインキャストでなければ出番はそれほどないので、あとは照明やら音響などの
裏方をやらせてもらおうかなと考えています。

これまでは劇団でよく行われるゲームだとか、短い台本の読み合わせとか
をしてきたものの、実際の公演のイメージはまだまだなかったわけです。
しかし、ここにきて目標が明確になったわけですから、ある意味本気モード
での稽古がはじまります。

私自身、ようやく劇団の一員になっているなという気分に
なってきました。

他のかたがたのセリフを聞いているとよくわかりますが、その役に
なりきってやられています。

こんな女性だったら怖くて近寄れないなといった役も
どうみても、優しくて可愛い女性にしか見えないかたがやられると、
その怖い女性に変身します。

役者は役を演じるために、自分と違ったものに
なろうとする努力をするはずです。

自分とは違った性格になろうとか、そういう発言をしようとか
自分と違うものになろうとする機会は、ほとんどの人はもっていないはずです。

プレゼンをするときに、いつもの自分以上に気合をいれて大げさに
発表をするといったことぐらいじゃないでしょうか。

それにしても優しい性格をきつい性格に変えるとか、その反対だとかは
まずないでしょう。

あるとすれば他人を欺くことが出来るひとだけです。

しかし、他人を欺くわけでもなく、真面目に変化している自分をまわりに見てもらうという
演劇はなかなか貴重な存在かもしれません。

音楽

Posted by yannori