シニア 地方都市は混雑していなくて便利なので住みやすいけれども人が少ない
香川県の高松市を久々に訪れました。
香川県は人口約９２万人ほどですが、この高松市に
半数の人が住んでいます。
香川県としては高松市はまぎれもなく最大の都市でビジネスの中心地でもあり
県庁などもすべてこの都市にあります。
地理的にも本州からみて四国の表玄関にあたるところですので地方都市としては
昔から大きな都市です。
久々に訪れたとはいえ、せいぜい１０年前ぐらいですので、
景観が驚くほど変わっているわけではありませんでしたが、以前と比べると
ビルが新築されたり、改築されたりして商店街もかなり綺麗になっていました。
本州からみて高松市の入り口にあたる高松駅を降りると移動が数キロ程度であればレンタル自転車を
借りたほうがいいと言われるぐらい整備された平坦な広い歩道がどこまでも続いています。
浦安市やみなとみらいを想像されるといいのですが、
自転車と歩行者が共存できるような歩道が整備されています。
浦安市とみなとみらいと少し違うのは、駅近くはオフィス街ですので、
住宅ではなくオフィスビルが立ち並んでいます。
ではオフィスに自転車で行くのかというと、そういう人は少なく
やはり遠くからのマイカー通勤です。
景観や利便性を考えると、高松市は最強の街ともいえるんですけど、
少し過ごしているとどうもそういうわけにはいかないなというのが
わかってきます。
歩いている人、自転車乗っている人、そして車。
そのどれもがかなり少ないんです。
どの時間帯であろうが、少ないです。
生活するには、人で混んでいるより少ないほうがいいに決まっています。
ところが人が少ないと困ることもあります。
ビジネスとして成立するものが少ないというわけです。
ひらたく言えば大企業などがそこで大いに活躍しているというわけではないということです。
集客できるからこその施設などもほとんど出来ないでしょう。
東京の大学を卒業したあとに、地元に戻ってくるのは
公務員としてというのは、高松市だけではなく地方都市はどこも
同じでしょう。
こんなにいい街なのに、公務員をのぞいては、安定した大きな就職先が
ほとんどないというのは、なんとも悲しい現実なのかもしれません。
どこを見ても、人、人といったところに住んでいて働いている私なんかからすれば、
それは魅力的な街ですけど、そこで就職できるかと言われると無理なような気がします。