はじめての演劇 その30 最後のリハーサルをやってきました。あとは本番で楽しむだけです。
演劇は、ある女性の結婚をお祝いしようと集まった、売れない芸人たちの主に
部屋でのやりとりです。
これがメインのながれですが、この話と並行して
過去にやったという漫才が演劇のはじめと、真ん中、そして終わりに挿入されます。
そこが私の役どころです。
そのため漫才ネタとしてはメインとは違って
別の脚本を起こしてやっています。
ここで面白いことが起こります。
メインの設定では若いころまったく売れなかったためにコンビを解散した
芸人たちという設定です。
その売れなかったコンビ時代の漫才を我々がやるわけですから、
まったくいけてない漫才をやるのが全体としてのスジです。
ところが、漫才をやっている我々からすると、そうではなく
いかに面白いネタにしようかと、稽古をしたり修正を行います。
いけてない漫才であればあるほど、メインがひきたつはすですが、
我々はまったく逆の面白く客を笑わせようとひたすら努力しているという
不思議な構成となっています。
このパラドックス的なところが観客からするとどう見えるかは
とても興味深いところです。
どちらにしてももうすぐ本番ですので、うまく行こうが失敗しようが
楽しんでやってみたいと考えています。
ちなみに観客は、当然ですが、その劇団員の知り合いが中心となります。
まあいや身内ですので、温かく見守ってくれる人たちだけです。
そうですから、余計な緊張をすることなく稽古どおりに進めてみたいと考えています。
いくら身内だけといっても、舞台は舞台です。
舞台で演技をやらせてもらっているという喜びを感じたいです。