はじめての演劇 その31役を演じることがどういうことなのかだけでなく、いろんなことを勉強させてもらいました。
はじめての演劇シリーズですが、私が舞台に立つことはないだろうから、
どれぐらいの稽古をすれば長いセリフが覚えられるんだろうか?
役者はどういう感じで役を演じていくんだろうか?
舞台設定はどういう感じで作り上げていくんだろうか?
など興味あることを裏方目線で
つらつら書き並べる予定でした。
ひょんなことで出演時間は短いながらも役をさずかり舞台で演じさせてもらいましたので
これからは演劇の面白さとか、いいところを書ければと思います。
まず公演までの振り返りですが、セリフを覚えるのは確かに大変です。
セリフだけ覚えるのは、素読を繰り返していくと
覚えられます。
このページを全部暗唱しなさいと言われたときのようにです。
ところが独り言のセリフではありませんので、相手に呼応するかたちで
動きを入れたり、感情を出したりして話す必要があります。
私もやってみてわかりましたが、覚えたものが、動きを入れたりすると
セリフそのものがごそっと飛んでいってしまうんです。
それではどうするかですけど、やはり一人でも、その場に相手がいることを
想定して、同じような環境を自分なりにイメージしながらセリフを
覚えていくようにします。
私の担当は短いので1か月あれば完成度がぐっと上がりましたが
長いセリフのかたは、やはり追い込みに2か月は必要です。
もちろん、皆さん、仕事だったり学業だったりがありますので
稽古時間に制約あります。
そのため最後の2か月は、金曜日、土曜日、日曜日と稽古になります。
金曜日2時間、土日は4時間といった具合です。
経験者のかたが多いので、聞いたところ、他の劇団ですと、
これの倍から3倍ほどの時間を最後の2か月にかけるそうです。
つまり、公演にはキャストの若さが必要です。
年齢が若いということだけではなく、やりきるぞという若さです。
しかし稽古しないときは、家だったり、カラオケルームだったりで
練習をしますので、自由な時間はほぼ公演のことだけに
使っているのではないでしょうか。
若くない私は若いひとたちに交じり稽古をしたわけですけど
私自身まで20代前半になった気分になれます。
学生時代に戻ったような気すらします。
シニア劇団といって、シニアの方が中心となってやられている
劇団も少なからずあります。
そこに入るほうが楽かなと考えたりしたことがありますが、
シナリオがそもそも年寄りくさい内容ですし、
公演はほぼなく、地元の祭りで少し披露する程度です。
楽だけど、何やら老人用の施設でのお遊戯会
と変わらないような気がして、そこは外して探したという経緯もあります。
もっとも、こんなに若い女性中心の劇団に入ることになるとは
その時点ではまったく考えていませんでした。
これも縁なんでしょう。
次回は、公演本番の話と劇団に加わって
自分自身何が変わったように感じるかを書いてみたいと思います。