やり直しの英語161 首相の英語スピーチは聞かれましたか?
岸田首相のUSでの議会と晩餐会の英語スピーチにジョークが入っていて受けていたという
ニュースが出ていましたので、私もさっそく聞いてみました。
最近はアメリカでの首相スピーチは英語で行われるようになってきました。
時代の流れからして、これは当然の対応だと思いますが、スピーチをする側としては
簡単なことではないかもしれません。
とはいうものの原稿をずっと見ながら話すということも出来れば避けたいとも思っているでしょう。
英語学習者であれば聞かれたかたも多いかと思いますが、非常にゆっくりで
日本人英語になっていますので、我々には聞き取りやすいスピーチです。
この演説で出てきますが、首相は小学校のときにNYに3年ほど住んでいたということです。
少なくとも、その頃は結構英語を普通に使っていたということになります。
だからといって現在でもバリバリ英語が使えるかというと、たぶんそうではないと
思われますが、留学経験者はやはり幼少のときであっても、あとで英語を思い出すのに
それほど時間がかかりませんので、自分の経験などもふんだんに原稿に
入れられたのではと想像します。
アニメ「フリントストーン」の「ヤバダバドゥー」が訳せなかったというジョークでは
大受けしていましたが、これはアメリカにいたからこそのネタで、その頃アメリカで
過ごしていない人はまったくジョークに聞こえないことでしょう。
私もまったく知りませんでした。
晩餐会ではスタートレックの話が出ていて、そこはついていけますが
日本では吹替版ですから英語でこんなことを言ってたなどわかってはいません。
原稿は首相としてのスピーチですからプロのかたが作成するそうですけど
忙しい中、それをもとに結構練習されたのではと思います。
かんでしまったと思われるところは1箇所しかありませんでしたし
ゆっくりとはいえ、妙な間合いは私レベルでは何ひとつ感じられませんでした。
幼い頃に英語に親しんでいたときの経験がいきてきているのではと思わざるをえないです。
英語学習者は教室などに通われているかたはスピーチする機会が多いかと思います。
私等もスピーチをさせられますが、どうしても
ゆっくりと手振り身振りを使って話しますので
首相の速度よりもさらに遅い感じで話します。
TEDは学習教材として使われることが多いかとおもいますが、
首相のスピーチなどはねリにねって作ったものですから
TEDと同じように英語教材として十分に使えるものだろうと思います。
議会でのスピーチはとてもよかったのですけど、晩餐会のスピーチは
原稿をずっと読んでたというこのギャップはきっと練習量と
気合の入れ方の違いかなと思ったのは私だけではなかったかと思います。