はじめての演劇 その4 演劇では人が変わることができる。すごい。
演劇についてはまったく知らないまま参加させてもらっている私ですけど、今回は
その演劇の稽古をみせていただくことになりました。
脚本の設定としては、孤児院(今の児童養護施設)が舞台です。
そこに住む女子高校生4人が主役で、18に達したので、そのうち二名が施設を出ることになったという設定です。
私はもちろんはじめてみる脚本ですので、内容もはじめてです。
高校の演劇部で使われてたシナリオだそうですので、高校生が演じるという前提になっています。
配役から見ますと全員女性です。
女性でもなければ、高校生からははるか遠い位置にいますので、演出、つまり見る側に回らせてもらいました。
台本を見ながら読み合わせをしている劇団風景をテレビなどで見ることがありますが、
スマホに台本をダウンロードして、それで読み合わせです。
台本がスマホだというのには、まったく気が付きませんでした。
これですとわざわざ用意する必要もありませんし、実に合理的です。
朝の連ドラカムカムエブリバディでも台本は紙でした。
まあ、少し古い時期設定になっていますから、紙で、今だとタブレットあたりなのでしょうか。
読み合わせをして、だいたいわかったところで、ちょっとした小道具を使っての
動きをいれていきます。
読み合わせをしているときは、何がどうなっているのかほとんどわからないんですけど、
動きをいれて、配置を決めていくと、その情景がよく見えてきます。
それを何度かやっていくと、それぞれの人たちの話すタイミングや動きそのものも
大きくしていくために、演劇だあって感じになっていきます。
経験がそれなりにあるかたは、役になりきるのも早く、見事なものです。
セリフの多い人がキーパーソンになりますから、そこに最適な人を入れると、全体がいきなりしまってきます。
そのうち、全体の雰囲気も上がってきますので、どんどんしまってきます。
セリフはスマホですので、それを読みながらとなるわけですので、はじめは読んでる感じが強いですけど、
覚えてくるからでしょう。スマホに目を落とす時間も減りますので、感情を表現することもできるようになってきます。
経験があればあるほど、役になりきることが出来るようですので、そういう人は別人にすら見えてきます。
ここが、演劇の素晴らしいところなんでしょう。
現実とは違う世界を作り出しているし、また演じている人たちも違う自分を作り出していることになります。
クリエィティブですね。演劇というものは。
さらに、ひとつのものを演じるということで一体感がかなりあります。
ビジネスだとすれば究極の組織になっているかもしれません。