はじめての演劇 その6 劇団でのワークショップは刺激的で勉強になる
劇団4回目参加させていただきました。
参加させていただいている劇団のかたがたはとても親切なかたがたばかりで、ありがたい限りです。
私は劇団についてははじめてなので、ワークショップなども、
斬新すぎて楽しくて仕方ないです。
劇団オリジナルのゲームもありますが、他の劇団出身のかたがたが
それ知ってる知ってるというのもあったりで、劇団とはそうなんだと感心したりしています。
たとえば、こんなワークショップがありました。
参加メンバーをペアリングして一方が目隠しをして、もう片方のひとは誘導役です。
部屋に椅子をさかさまにして、いくつか置きます。
そして座ってもらうべき椅子をひとつ端においておきます。
ペア2組を椅子より一番遠いところに配置して、それぞれのペアに簡単に進めないような
縛りをつけます。
例えば、毎回飛ぶとか、左しか行けないようにするなどです。
このワークショップを何回もやるのは何のためにと思わないでしょうか。
これを練習する理由ですが、舞台にたつと強いライトがあたります。
幕が変わったりするときには、ライトは消されて、移動しないといけませんが
明暗順応の関係でまっくらになってしまい、動くことが出来ない、または
危ない方向に移動してしまう可能性があります。
そのときに、安全に移動してもらうために、声による誘導が行われます。
そのための稽古なのです。
言われてみればなるほどです。
またもうひとつのワークショップですが、円陣になって、鬼にあたる人がセンターにいます。
そこではゾンビとよばれていました。
ゾンビがセンターにいて、円陣の誰かに「お前を食べたい」といって、ゆっくりとその本人に向かって
歩いていきます。
そのまま相手にタッチしたら、食べられたということでゾンビ役交代です。
食べられそうになったひとが唯一できることは、助けてもらいたい人に視線を送るだけです。
視線を送られた人が私が助けると声をかけることが出来れば、ゾンビはまた相手を探します。
視線を送られていないのに、私が助けるとなると、助けたい相手は食べられて
ゾンビ役になるというものです。
視線を送る送られているというのは、はじめのうち意外に難しいですけど、
これが慣れてくると確実にわかってくるようになります。
これをなぜやっているかというと、劇では目と目を合わせるということができなければならないのですけど、
こういうことがどうも苦手だという人が意外にいるのです。
そのために、目を合わせるというワークショップがこれ以外にもいくつかあります。
人と目を目を常に合わせるなどやっているからこそなのかもしれませんが、
劇団の団結力といいますか組織力は普通の組織にはあり得ないほどのものになっています。
英語教室でもそういったことは起こりますが、時間がある程度必要です。
ここは劇をやるためにいきなりそうなることが求められます。
ほんと刺激的です。