やり直しの英語 その76 外国人と話すことは相手の考えだけでなく文化を知ることになる
バーでお会いするアメリカ人のかたは、学生に英語を教えにきているわけですが、
学生には日本語で対応しているため、かなり疲れるらしく、母国語を使って
気楽に話したいということでよく来られるようです。
私なんかも逆の立場で日本語を下手な英語で教えることを考えますと、
確かに、日本語で誰かと話したくなるような気がします。
海外の食べ物に飽きてきたら、日本食をわざわざ食べにいくのとよく似ているかもしれません。
英語は文化そのものという話をしていながら、英語を扱うアメリカ人と話をすると、やはり文化は言語ではなく彼ら自身だなと感じます。
当たり前のことを言ってるにすぎませんが、海外の言語でその文化を学びながらも、実際にはそれを使っているかたからの
直接的な文化を聞くとさらに言語としての知識が深まるといった感じがします。
このバーに通いはじめてから、教えてもらったことのひとつに、お酒の飲み方があります。
過去に海外出張を結構させていただいてましたが、私は客になっているケースが大半だったため、
一緒にパブやバーといったところに現地のかたと飲みにいっても、仕事ですから酔うところも
みたこともありませんし、誰もがほとんど飲みません。
そのため、本当に外国人のかたが酔うとどうなるんだろうというのは海外ドラマや映画ぐらいでしかしりません。
そんなものから得られる知識としては、彼らはやたら酒に強いので、ショットでウィスキーやバーボンをぐいぐい飲むというイメージしかありません。
聞くと、そんなことをする外国人は少ないそうです。
そうやって飲むことは出来るけれども、健康によくないというのを認識しているため、やらないそうです。
じゃあ日本人のように水割りをしているのかというと、これはやはり日本人だけのようです。
酒を水で割るという習慣はないようです。
あるとしたらソーダだそうです。
なるほどです。
実際はいつまでも飲みたいためビールばかりを飲むそうです。
確かに映画でもビールを飲む場面をみかけますが、あれは水代わりに飲んでいるものだとばかり思っていましたが、
違うんだそうです。
となりますと、海外の人よりも酒が弱い日本人がロックやストレートでウイスキーなどを飲むのは
とんでもないということになります。
そんな話も海外のかたと話すからこそわかるわけです。
やはり英語を少しでもやれると、彼らとのコミュニケーションが可能になりますので、
ツールとしての英語もやはり大した威力を持っているなという印象です。
ただし、日本人であっても店の別の客とすぐに友達になれるかというとそうはなりません。
ましてや、大した英語を話すことのできない日本人が外国人と友達になるには
それなりに別の努力がいりそうです。
しかしその努力のしがいはあると思います。