はじめてのブログ その43 Bardの本格的な公開がはじまりました。ただし米国と英国だけです。
順番待ちリストに登録すれば大規模言語モデルを使えるようになっているBingやEdgeとは違い
やや市場投入のタイミングを様子見していたGoogleもBardの順番待ちリストによる
公開がはじまりました。
ただし、米国と英国といった英語圏でのみです。
その後、他の国や言語にも対応していくとのことですが、この点だけを見ると、MSのほうが
2歩ぐらい進んでいるように感じます。
早くリリースしたからいいというわけではもちろんなくて、勝負はその出来具合です。
日本のユーザはBardを使えるようになるにはまだ少し時間がかかりそうです。
ビジネス記事など見なくても、Googleはサイトの広告収入でなりたっていますので
これらのAI技術は自分の首を絞めかねないわけですから、簡単に市場投入したくないは
当然です。
とはいえ、ITでの覇権争いに負けることになっては、それこそ身も蓋もありませんので、
微妙な戦略でもって投入していくことになります。
ユーザである我々は是非両社の技術を比較してみたいものですが、日本での比較はそれこそ先になりそうです。
言語を限定するだけだとよかったのですけど、そこは残念です。
ここのところ、毎日記事を読んで両社の動きをウオッチしているわけですが、勝負としてどうなるかは
どちらでもよくて、これらの覇権争いでの行きついたあとの世界がどうなっているかです。
それには、両社の出来具合やそのあとの進歩具合によるかと思います。
これまで見てきた感じでは、かなり高性能はもので、一応副操縦士などと命名して、飛行機を飛ばすのは
あくまでもあなたですよというスタンスにはなっていますが、そんなパイロットにはなれない、
さらに飛行機も所有していない人はどうしたらいいんでしょうかという疑問がわいてきます。
多くの人は無駄や不合理とも思えるような仕事をこなしているわけですけど、それがあるからこそ
仕事もそれほど減りませんし、働くことによる生きがいも感じていけるはずです。
それがいいよいいよ指示だけしてくれたらいいからとなったとしたらですね、多くの人は必要なくなります。
少数の人がそういうパイロットになるのでしたら、その人たちにとっては、こんなありがたいツールはありません。
そうではなくもれなく全員なれるというわけです。
昔から「船頭多くして船山に上る」と言われているように、指示するひとばかりではまとまらないという
ことが言われていて実際にそうだと思います。
ここではそういうまとまらないではなくて、船頭ばかりで、誰が船を動かすんだという話だろうかと思います。
そうなんです。船頭は必要ですけど、船を動かすための各実働部隊が必要だからこそ仕事があったわけです。
今は、船を動かすためのものが完全自動エンジンで、船頭以外に誰も必要ないといったことになるのでは
という恐れです。