やりなおしの英語 その149 大西泰斗さん(ラジオ英会話)が毎回言われる、英語は配置の言葉と言う意味が金のセンテンスを学習すれば直感できる
ラジオ英会話を聞かれているかたなら、一度どころか何度も耳にする「英語は配置の言葉」
「語順で言葉の意味が決まる」というのがあります。
それを元に、説明ルールとか基本ルールを身につければ、複雑な英語構文でも
遅るるに足らずということになります。
この大西先生が言われている配置による説明がすごい、わかりやすいと
感じるのは、それのおかげでもやもやしていたものが、すっきりと理解できたというときでしょう。
ラジオ英会話の教材内容では、そのことを意識しなくても
学習できるため、この教材だけではなかなかそのすごさが理解しにくいと思います。
そもそも短い文しか扱っていませんので。
私自身が、さすがだと思ったのは、やはり、単語が動詞と形容詞といった
複数の品詞の意味をもつものに出会ったときです。例えばwaterはTOIECを勉強しているひとなら
名詞よりも動詞のほうがよく出てきますので、間違えることはないでしょうけど
名詞しか知らなくても、
Can you water the plants?
という文章だとこれは動詞しかありえない。動詞だとすれば
waterはきっと「水やり」だろうな
と想像して読むことが出来ます。
こういう場合などでも、配置が大切だという気持ちであれば
文法的につまることなく、読むことができます。
もちろん、単語の意味を知っていることが前提ですが。
この配置が大切というなかで、もっとも多く出てくるルールは説明ルールで
説明は後ろからというやつです。
そうやって説明されなくても、英語はそんなものだなというぐらいに思っている人も
おられるかと思いますが、実はそれを知っていても、頭がそういうふうにならない
ことが多いだろうと思います。
私もそのひとりです。
日本語を使っていて、そちらの縦横無尽な配置が染みついていますから、そんなこと言われても急には
ついていけないということになります。
しかし、その配置いついて、おもしろいことが経験できる本があります。
それは「金のセンテンス TEX加藤」です。
音読用と単語補強用にと購入した参考書ですが、英文があって、単語の解説があって、最後に訳があります。
これを読み進めていくにあたっては、英文の意味をすぐにとれないときは日本語訳を確認します。
これ自体はどうってことない誰でもやることです。
この本ははじめのうちは、難易度の低い単語と、比較的短い文が出て、段々と難易度があがり、
長文になるような構成になっています。
前半は訳をたいしてみなくても、読み進められますが、中盤以降になると、単語も難しくなり長文があらわれるので
参照をよくします。
そこで驚くべきことが経験できます。
日本語訳のほうが英文より意味がとりにくく感じるようになるんです。
英文は、はじめに一番大切なことが出ていて、それを順番に後ろから説明がついてくるようになっています。
それゆえ長文でもそうやって、説明が後ろだ後ろだと読むことになります。
ところが、これを日本語にしますと、何言ってるのって感じになり、日本語なのに読み返すということが
おこってきます。
つまり、わかってしまえば、日本語よりも英語のほうが理解しやすいということが起きます。
これは実際にこの本を手に取って、長文のところのページを開いて
英語と日本語を両方読んでみてください。
それが実感できるかと思います。
短い文ですと、英語と比べて日本語が難しいとか
わかりにくいとかわからず、単に配置が違う程度でしかありませんが、
長文ですと、英語のほうが言語としてわかりやすさといういみでは
優れているというのがわかります。
英語は実質世界の共通語となっていますが、それはそうなります。
少なくとも日本語は習得しやすく、そして理解しやすいとはとても言えないでしょう。