久々に劇団の稽古に参加して改めて思ったこと。年配者はシニアになる前に、若い人たちと積極的に関わることが必要です。

いい歳になった人にとって、若い人たち、それもかなり年齢の離れている人たちと
同じ目線で話すのはかなりハードルが高いことです。
私もかつてはそうでした。

会社での上司部下といった関係や、それに近い関係で若い例えば新人と話すことは
難しくはありません。

お互いの立場がはっきりしていて、まあいえば同じ目線の高さで話すことはまずないからです。
先輩や上司であれば、どれだけ若い人のほうに合わせたとしても上から目線というものになります。

若い社員も、先輩や上司にたいしてため口をきいてはいけないということが
自然と身に付いているわけですから、それを当然として受け入れます。

昨今はアルハラという言葉があるように、会社の飲み会に社員を強制できませんが
来てくれる人たちは、お互いに楽しく歓談をしているものの
お互いの目線の高さが一緒になっているわけではありません。

こういうことを長年にわたってやっていますと、若い人たちに目線の高さを合わすことも
出来ませんし、そもそも話題が合わないので、仕事以外の話題を話すことがなくなります。

この関係で一生が終わるのであれば、よかったわけですけど、
そうはなりません。

シニアになったあとも、十分な時間が残っていることが予想されるからです。

私の周りのシニアの会話では、病院ネタやご近所ネタをのぞけば、ペット、家庭菜園
コーラスといったところが中心です。
趣味を持たれているかたとしては、あとゴルフの話ぐらいじゃないでしょうか。

どうしてそうやって話の内容が限定されてしまうのかと言えば、
シニアであれば同じ立場のシニアと付き合うのが一番楽だからです。
現役を退いたというところが同じ立場なので話しをやすいわけです。
現役時代は同窓会がなかったのに、リタイアしてから同窓会をよくやるようになった
というのとよく似てます。
そんなシニア同士ですから、共通の話題と言えば、そういったものしかありません。

それ以外にボランティア活動をやられるかたがもちろんおられます。
私もそういうのに関わっていますが、シニアでも参加できるボランティア活動は
やはりシニアのかたが断然多いです。

若いかたがと一切付き合わないで過ごすというのであれば、それはそれでいいでしょう。
しかし、そうしないほうが残りの人生を楽しくできるのではと考えています。

まず、シニア同士だと、新しいことをやろうとはなりにくいため、
新しいことへのチャレンジをしにくいというのがあります。

さらに、シニア中心ですと、年齢を重ねていくと、自分だけではなく周りまで高齢化するわけですから
付き合うことがお互いに出来なくなっていくでしょう。

そうはならないように、若い人たちと同じ目線で付き合えるような関係を
シニアになる前にやはり作っておく必要があります。

それには自分から若い人に積極的入っていく努力もいるでしょうし、
そういった場に自分を置いてみることが何よりも大切です。

この話は何度か出していますが、年配の自分を受け入れてくれる若い人の多い団体を
探して、そこへ通って仲間となることをやってみましょう。

私にとっては、今の劇団がまさにそんな若者の多い私にとっての
ある意味修行をする場となっています。

自己変革といったものが必要となりますので、時間はかかりますが
1年ぐらいやれば、間違いなく仲間として活動が出来るように
なっていると思います。

シニア

Posted by yannori