やりなおしの英語 その160 3年たってようやく検証できた、これまで試してみた英語学習法について
まあ英語ほど時間かけても、かけたほどには、なかなか身に着かないものはちょっと他にないです。
かつては空手も若くなければ身に着かないと私は信じていましたが、
実際にやってみると、稽古した分の進歩を確実に感じることができます。
ところが英語学習についてはそんなに甘くはないです。
そのため、いろんなかたが、学習はこうすればいいというものを提案されています。
こうすれば、TOEIC満点とれる900点代とれる。
こうするだけで、英語がペラペラになる。
どれもこれも、もちろん嘘ではありませんし、実際にそれでご本人は成功したわけです。
この手の話はこれまでに何度かやっていますけど、4年目になってようやく
それぞれ言われていたことが本当はどういうことかというのが見えてきました。
TOEICについては、過去にかなりの英語の勉強をした人であれば、使っていなかった頭を
短期の学習で元に戻すことができます。
さらに上乗せも勢いで出来ます。
そういう人がTOEIC350点からこの半年の勉強で900点越えが出来たという記事を書くわけです。
それは半年間で英語を勉強してものにしたのではなく、自分のもともとの英語力を短期間で元に戻し
その勢いで点数をとったということです。
中学校の英語の教科書については覚えてるかなぐらいの人であれば、この技が使えるとはとても思えません。
もちろん、英語だけをひたすらやるのであれば、そのレベルの人でも可能かもしれません。
しかし、多くの英語を必要としている人は忙しい社会人であったりして、英語にどっぷりは
はじめから難しい状況です。
その状況ですから半年などあっという間に過ぎてしまいます。
ほとんどはボキャブラリーの問題だから、ひたすら単語帳を覚えたらいいというのもありましたし
私も試してみましたが、これもちょっと違う感じがしています。
ボキャブラリーを単語帳で無理やり増やすということですが、記憶定着させるために
覚えた単語は英文を読んで、その単語に出会うようにするということです。
これはかなり正しい手法だというのが実感としてわかりますけど
記憶定着のために英文を読むという作業がかなり大変です。
そういった難易度の高い単語が出てくる英文を読まなくてはならないからです。
答えとしては、その状態になかなかたどり着かないということになります。
あるとしたら、業務で常に英文を読んでいるという環境をおもちのかたです。
そのため、この手法も環境がいるなという感じがします。
あとアウトプットを大切に。これもラジオ英会話でもよく言われていてこれも正しいというのは
よくわかります。
しかし、今日勉強したところを発音しただけで果たして覚えるでしょうか。
それは難しいです。
やはり単語帳で覚えるときと同じように、どこかで同じものに出会うか、自分で使うしかありません。
これも別の環境が必要かなとなります。
4年目でこれらを試してわかったことはですね、それぞれのやり方は確かにやれば
効果はでるでしょうけど、自分が感じれるような進歩を感じることは困難です。
では英語圏で生活するしかないのかとなりますけど。
それはほとんどのかたが出来ません。
私の提案という大それたものではないのですけど、ちょっとわかったかなというのは
それぞれの手法をやる前に、いろんな自分のやりかたで、ある程度英語力を積み上げて
おく必要があるということになります。
私もそうですけど、提案とかを鵜呑みにして、こうすればゼロが100になるのかといった
ようなとらえ方をしてしまいますけど、それは無理で
例えば50から100は可能だということではないでしょうか。
英会話が出来るようになるには、例えば、何でも言いたいことを英語にして
口に出せばいいというのがあります。
これも非常に正しいんですけど、やってみればわかりますけど、まったく進歩しているような
気になりません。
ところが、英会話教室に行って、ある程度言葉を発することが出来る、間違いながらも
会話が成立するようになっていたとしたら、その方法は非常にいい方法となります。
ここでもそうですけど、ゼロや10や20から始めるはどの方法も無理があります。
50ぐらいが出来るようになってからやるとなんか進歩してくる自分を
感じるようになります。
その50までとてもとてもという状態であれば、どんな方法でやってみても効果は出ないでしょう。
そして挫折をします。
何も私がすでに50出来ているというわけではありませんが、これは
間違いないなと感じています。
やり方がまずいわけでも参考書が悪いわけでも、自分に合わないというわけでもありません。
それをやる前提の力がついていないということです。