はじめは何がつらそうか
稽古をやめる人
せっかくはじめたのに、途中で退会する人がいます。
まったく長続きしない性格のために、少しだけ稽古してそれっきりという人もいます。
実は空手では90%は本当にやめてしまうんです。
空手ですから、他の格闘技と同じく、相当気合を入れて入門したはずなんです。
にも関わらずやめてしまう人が大半なんです。
やめる人のかなりは、自分の思ったような時間が作り出せない(簡単にいえば、稽古の参加がなかなか難しい)人で、一度不参加になるとずるずるとそのままという感じかもしれません。
偉そうにいう私も何度そう思ったことかあるかですので、やめる方々の気持ちはようくわかります。
学生でも続かないことが多いというのに、社会人であるならば、仕事の調整が必要ですので、さらに続きにくいでしょう。
さらに、英語教室や予備校などは、参加しなくとも独学だけで目的のものを習得するは可能ですが、空手について言えば指導者について稽古することによってのみ、はじめて身に着けることができるんです。英語教室をやめたからといって英語の勉強をやめることにはならないんですけど、空手道場をやめてしまうと、もう二度と空手をやることはなくなってしまうんです。
ある程度、出来上がってきて様子がわかってくるレベルになると自主トレだけでも可能と言われていますが、初心者、初級者では、ひとりで稽古するは不可能です。
とにかく空手は頻度はともかく、道場に通うことによってのみ上達します。
まずは、長く通える環境に持ち込めるようにしなくてはなりません。師範はよく言ってました、いいか、ほんの少しずつ上達すればいいんだ。ほんと少しでいいんだ。つまり道場に通いさえすれば1mmの進歩だけで構わないことを師範も説いていたんです。
辞める理由
辞める理由で多いのは「痛い」「怪我」というのを師範から聞いたことがあります。武道ですから、安全第一にしているものの、ちょっとしたことで怪我をしてしまうことがあります。
また、フルコンタクトですので、相手から当てられるわけですから、まともにくらったら当然痛いので、それがいやでというのもやるとなるほどと思ったりします。
しかし本当にそれが理由でやめるんでしょうか。私はそうは思わないです。気合入れて入ってきたわけですからそんなことは入門のときに織り込み済みなはずです。もっとも私は本当に知りませんでしたが。ですから、それは本当の理由ではなく、なんらかのやめる理由をいつも探していてたまたまそれを理由にしたと私なんかは思っています。