どの道場へ行けばいいか

流派が多い

オリンピックの空手の試合をみられたかたも多くおられるかと思います。空手をまったく知らない方であれば、オリンピックのが空手だと思われることでしょう。「空手の種類」でお話しましたように、大きく分けると空手には伝統派とフルコンタクト があり、オリンピック種目は伝統派空手のほうです。

えっ何のこと?となるでしょうが、ルールとしてかなり違っていますので、ほぼ別ものと考えてもらったほうがいいかと思います。それぞれが交流をして稽古をしているというのも聞いたことがありませんし、その両方に精通している道場生というのも聞いたことがありません。空手の基本はそれほど違うというわけではありませんが、寸止めと当てる(コンタクト)の違いは相当違います。痛くないと痛いの違いと言っても構わないかもしれません。まず、ふたつのうちどちらがが自分に向いているのかを決めないといけないわけですが、判断するための材料が何ひとつないでしょうから、ひとりできめるにはかなりつらいものでがあります。
えぃやあに最後はなるような気がします。

そこで人の意見を聞けたらいいんでしょうけど、周りにそういったことを聞ける人はまずいないのではないでしょうか。

私は偶然にも非常によい道場に入ることが出来ましたので、悩まずしてベストなところを見つけたということになります。今も運がよかったと感じています。どの道場でも同じことをやっていると信じていたのがかえってよかったのかもしれません。

ただ、誰もがそういうところを選べるとは限りませんし、あとあと、他にもっといいところがあったからといって退会して入会しなおすということはまずありえません

そういうことが不可能だということではなくて、そのことに気付いて移ろうにも、すでに稽古に多くの時間を費やしていますし、人間関係も構築できているでしょうし、級や段が次に持ち越せず、また白帯からということもあり、他の道場に移ることは考えられないということです。

いい意味でいえば、続けていけるなら、どの道場でも問題にならないというのは事実ですが、出来るだけはじめにいい道場に入ったほうがたぶん続けやすいのではと感じます。

私の先輩のように、いろいろな道場を回って、見学や体験入門を繰り返し、指導者と話してようやく決めたというかたもいると思いますが、私のようなズブの素人にそれをやったところで決めようがありません。

そこで、私なりの意見でものを言わせていただければ、まず続けることが出来そうかどうかを第一に考えればいいでしょう。

続けられるところが、本人にとって一番いい道場となりますので。

ではその視点で選ぼうとした場合ですが、
そこにはまず近い(通いやすい)ところにある道場というのがまず第一優先項目になるでしょう。
次に同じ流派の道場であれば、別の道場にも参加させてもらえるかが大切と考えます。
社会人は時間の制約が多いので、火曜日20時だけと限定されると非常につらく、場所は遠くなるけど、水曜日も、金曜日も、土曜日も参加できるとなりますと、普段の稽古が仕事でどうしても参加できなくとも、他の道場があるので、1週間に必ず1度は稽古ができ、参加できないことについて他人のせい(仕事のせい)にしなくても済みますから、やる気さえあれば参加できることになります。

実際にはもっと大切なことがある

あくまでも続けるということだけに焦点をあててますが、実際には、常に安全に配慮している(万が一のスポーツ保険は必ずかけている)、師範の考え方や指導に感銘を受けたり納得をする、道場生が親切などが本来としては選ぶにあたっての大切なファクターでしょう。
会費が高くないも重要な要素です。

残念ながら、そうはいっても、会費の件をのぞけば、これらを十分に検討できるのは、かつてそれなりに空手かまたは他の武道を経験したことがあるという場合だけでしょう。
私も今でこそよく理解できますが、はじめからそれらがわかっていたかというと答えはノーです。

ただ、誰か知っている人がいるというのだとしたら、それはさらによい選択だと考えます。
続けるための仲間がいるわけですので、家から近いよりもずっと強力な重大な要素です。

空手,格闘技

Posted by yannori