シニアになる前にやっておいたほうがいいこと できるだけ多くのコミュニティに参加する

シニアになる前に知り合いや友達を大切にしましょうという話をしましたが、なぜそれを強調しているのかといえば
想像できますように、シニアになると新しい友達や知り合いがほとんどできないからです。

生き生きとするためには、刺激を受けることの出来る友達や知り合いなどがいると、どんなときでも背中を押してくれますので
非常に楽です。

お近くに親戚などがおられるかたは、親戚同士だけでも十分に刺激を受けるかもしれませんが、
なかなかそうはなっていない方々には、身内以外のかたが大切な人になります。

ここに社会人になってから知り合った人たちがいてくれたらいいわけですが、そうはなっていない人も
多いでしょう。

会社員であれば、肩書のはずれている人をいまだ恩にきていて大切にしてくれる元部下たちがいてくれるでしょうか。

次の上司に尽くすことで手一杯じゃないでしょうか。

そうなっても、付き合ってくれるであろう信頼関係をつくるよう努力しましょうということになります。

さて、そうはいってもそれがなければ、どこかのコミュニティなどに参加して知り合いを作ることになろうかと思います。

何度も言いますが、若いときの気力や体力はかなり失われていますので、さあコミュニティに参加するぞとなっても
なかなか見つからないのではないでしょうか。

そこで、持て余した時間を使うべく、パチンコなどをしたり、昼間からやっているような立ち飲み屋などに行って
そこで仲間を作ることになります。

仲間を作るということでは、それも悪くはありませんが、生き生きとしていれるかというと疑問符がつきます。

生き生きとするには前を向いている人たちと知り合い、そして行動をともにする必要があります。

そこでタイトルに書かせていただいたように、シニアになってから参加するはつらく長い道のりになることは必至なので、
現役で仕事をしているときに、無理してでもコミュニティへの参加を行い、将来リタイアしたところで
何ひとつ変わらない仲間と行動が出来るようにしたほうがいいでしょう。

現役で仕事をしているときは、気力も体力も若いころと比べてそんなに落ちていない状態です。
ここが大切なところですが、参加してもらうほうも、現役の人のほうがうれしいはずです。
よって受け入れてもらいやすくなるはずです。
もちろん、シニアだからって拒否されることはありませんが、まわりの期待感が少し違うはずです。

そのコミュニティですが、大規模でそれは多くのひとと接することができればいいですが
実際に参加するのは、それほど大きくない団体で、個人の個性が尊重されるところではないかと思います。
そうなりますと、やはり1つだけでは、そこがダメであればすべて終わりとなりますので、
複数のコミュニティ参加が大切かなと思います。

どんな飲み屋でも一部の費用のかかる店をのぞけば常連になるにはおよそ半年ぐらいはかかります。
常連同士でかなり仲良くなるにはさらに半年はかかります。

飲み屋はお金をはらってくれる店が売り上げを伸ばすのも含めて仲良くなるための段取りをしてくれますが、
普通のコミュニティですと、そんなことはありませんので、親しくなるにはさらに時間を要するかもしれません。

そんなコミュニティがなんらかの要因によって、休会、解散状態になったとしたらどうなるでしょうか。
それがひとつだけなら、また探すことからはじめて、1年以上の時間がかかるかもしれません。

これは結構つらいです。

実際に参加コミュニティがいつまでも続くとは限っていません。
うまく、別のところにつないでくれればいいですが、それも保証されているわけではありません。
何十年いた会社の関係ですら、会社と関係をなくすとほとんど誰とも付き合わなくなっても仕方がないわけですから、
ましてや数年程度の関係では、母体がなくなるとあっという間に関係がなくなるのはむしろ自然です。

よって、複数に参加するは、どうしてもやっておかなくてはならないことだろうと思います。

このように考えますと、そんな準備もまったくせずに、リタイアするというそれだけでも
まずい状態なのに、それどころか、しばらくゆっくりと休んでそれから考えようなどといった
ことはとんでもない発想だと言わざるをえません。

もちろん、そのような過ごし方が悪いというわけではありません。
生き生きとずっとしていたいと考えるならば、それは避けたほうがいいと考えます。

古い家長制度などからくる大家族主義の時代であればこんなことを考えなくてもよかったかもしれません。
しかし核家族が基本となった今となっては、仲間を周りにふやしていかなくてはならないのではと思います。

シニア

Posted by yannori