シニアになる前にやっておいたほうがいいこと 歳をとると時間が過ぎるのが早く感じるけど、それはいいことではない
リタイアしたあとは5倍もの自由な時間ができる可能性が多いにあるという話をしました。
よく聞くフレールやロコモティブシンドロームが襲ってきた場合などを考えると、人生あと5倍はないだろう
と思えるかもしれませんが、よく考えてみてください現役の5倍です。
半端ない多くの時間が残されていると考えるべきです。
それにしても、多くの人が時間があることにそれほど文句を言わずに過ごしているのはなぜでしょうか。
そのひとつに、時間を短く感じるというのが関係していそうな感じがします。
有名なところでは、ジャネーの法則というのがあります。
「生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢の逆数に比例する」
心理的な面からの考察です。
なるほど、確かにそうかもしれないなと思うかもしれません。
1年を考えたときに、それはこれまでの人生の相対的な長さで感じるということですから
説得力あります。
しかし、心理面で考察したとしたら、そうかもしれませんが、今過ごしている直近の時間のことを
考えると、私はそちらよりも、自分のバイオリズムの時間が遅くなってきているから
時間がたつのを早いというほうをとりたいと思います。
相対的に感じるというのは、自分の努力では何ひとつ変えようがないものですので、
ここでは、そんな考え方もあるなあぐらいにしておきましょう。
私が強く考えたいのは、自分自身の速度が落ちてきていて、絶対的な時間は何ひとつ
変わらないはずなのに、自分から見ると早いように思うという感覚です。
現役のときは、ある作業を1時間でやっていたものを、リタイアしてからは、ダラダラと3時間かけてやるは
十分に考えられる話です。
これまでどれだけ寝ても7時間睡眠だったのに、リタイアしてからは、昼寝も2時間ぐらい平気でするように
なったとしたら、自由時間5倍なんて数字になるわけもなく、単純に減っていきます。
歳をとると睡眠が浅くなると言います。
睡眠障害の方は別としまして、その理由のひとつは、普段のエネルギーを消費していないために、
疲れていない。
そのため早く目が覚めるというわけです。
そのとおりかもしれません。
しかし、何度も目が覚めてとか、早く目が覚めてとかはよく聞きますが、早く目が覚めたので、
勉強していたとか、そんなことを話すシニアのかたはほとんどいません。
早く目が覚めて、そのままじっとしていて朝が来ると、そんな感じでしょう。
無駄に睡眠時間が増えているとか、眠れないということで、じっとしているとか、
自由時間をどんどん削っているような気がします。
そんなことをしていれば、自由時間はどんどん無くなり、ある意味現役のときと
同じぐらいの自由時間しかないのと同じようになっているかもしれません。
それが楽なのはわかります。
しかしそれでは生き生きと出来ないです。
時間をこれからも有効に使うべく、自分自身の速度を上げて、
そしていつかはくるリタイアの時期にやってくるであろう大量の自由時間を使い倒しましょう。